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SUPERBIKE RACE in SUGO


JSB1000
GP250

文部科学大臣杯 2007年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第5戦 SUPERBIKE RACE in SUGO
主催:スポーツランドSUGO(3.7375Km)
決勝レポート
DATE:2007-8/26
■開催日/予選:8月25日(土)、決勝:8月26日(日)  ■天候/予選:晴・ドライ 決勝:晴・ドライ
■開催場所/宮城県・スポーツランドSUGO(3.7375Km) ■観客数/予選・決勝: 人

波乱のレースを渡辺篤が制す!

 ST600クラスのアクシデントでオイルが大量にコース上に出ていたため、その処理に時間がかかり、大幅にタイムスケジュールが変更。周回数も25周から20周に変更されることになった。
 ポールポジションからスタートした酒井大作が好スタートを見せ、渡辺篤、安田毅史、伊藤真一、柳川明、徳留和樹、ノリックと続いてレースは始まるが、後続で多重クラッシュが発生し、JSB1000クラスでも赤旗中断となる。再びスタートするためグリッドに着くが、今度は、コース上にオイルが出ていたためスタートディレイとなる。
 レースは仕切り直しとなり2度目のスタートでも酒井が好スタートを見せホールショットを奪う。以下、柳川、手島雄介、安田、秋吉耕佑、渡辺、ノリック、徳留と続いていく。一方、今回が復帰戦となった伊藤が、スタート直後に他車と接触し、まさかの転倒。1コーナーのイン側にすべっていってしまう。残念ながら、そのままリタイアとなってしまうが、ケガがなかったのは不幸中の幸いだ。
 酒井は、2周目から1分28秒台に入れレースをリード。このペースについていけたのは柳川のみだった。3番手には、手島をかわした秋吉が上がるが、4周目に突入した時点で柳川とは2秒の差をつけられていた。コンスタントに1分28秒台を連発する酒井と柳川との差もジリジリと開いていき、酒井が独走態勢を築いていく。柳川も単独走行となり、その後方では手島、そして渡辺が必死の追走を見せていた。12周目に入った時点で、トップをいく酒井と柳川との差は、3秒以上開いていた。しかし、その周のレインボーコーナーで転倒があり再び赤旗が提示される。レースは、10周目終了時の順位でグリッドにつき、10周の第2レースで順位が決定することになった。
 第2レースがスタートすると、三度、酒井は、好スタートを見せる。そのまま酒井は、レースを引っ張っていくが、第1レースほどペースが上げられない。そのテールには、柳川、そしてチームメイトの渡辺が続く。渡辺は、第1レースでは出遅れてしまったが、第2レースでは、序盤からハイペースで周回。3周目の馬の背コーナーで柳川をかわして2番手に上がると、6周目にベストラップをマークし、酒井のテールに迫る。そして8周目の馬の背コーナーへのブレーキングで酒井のインへマシンをすべり込ませトップを奪う。渡辺は、その勢いのままレースをリードし、トップでチェッカー。開幕戦以来、今シーズン2勝目をマークした。酒井が2位に入り、ヨシムラが1-2フィニッシュ。柳川が3位となり、安田、手島、ノリック、亀谷、山口、横江竜司、中須賀克行の順でフィニッシュした

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/渡辺篤
事前テストから順調に進んでいたので、予選順位は気にしていなかったし、いいアベレージで走れるのは分かっていた。ただ、チームメイトの大作の調子がよかったので初めて頑張らなくてはいけないと思った。最初のスタートでは、2列目のイン側スタートといい位置じゃなかったけれど、うまくスタートできて大作と1-2体制となったけれど、すぐに赤旗が出てしまった。2回目のスタートでは、出遅れてしまい8番手に落ちてしまった。厳しいかなと思ったけれど、徐々にペースを上げていくと、また赤旗が出てボクにチャンスがまわってきた。第2レースは、自己ベストも出たし、内容もよかった。うまくコントロールしてくれたチームとブリヂストンタイヤに感謝したいですね。残りも勝ちにこだわっていきたい。

2位/酒井大作
第1レースは、スタートからペースから上げて行けたし、28秒台で安定して走ることができた。柳川さんが怖かったけれど、うまく逃げられていたのですけどね。今回は、いいところになると赤旗が出てしまいツキがなかった。第2レースは、路面コンディションや気象条件が変わっていたので、アジャストしたのが、今一つで、第1レースのような走りができなかった。2位は悔しいけれど、鈴鹿8耐が悔しい結果に終わったので、篤さんと1-2をしましょうと話していて、それが実現できたことは、うれしかった。3位、2位ときているので、次で勝ちたい。

3位/柳川明
水曜、木曜とMotoGPマシンのテストがあったこともあり、金曜にJSBマシンを乗ったときに違和感があってリズム崩していた。事前テストでのベストタイムも出なかったが、予選ではチームが完璧な仕事をしてくれたおかげで自己ベストを更新できた。予選タイヤは使わずに出したので仕上がりは良かった。でも現状ではマックスの状態。全体的に今のパッケージをやりなおさなければ、ヨシムラの二人に勝つことはできないかな。


  第1レーススタート
     
  第2レーススタート
     
  第2レース後半のトップ争い
     
  渡辺篤がトップに
     
  渡辺篤
     
     
     
Photo:H.Wakita
 
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