優勝/高橋 巧
『スタートを失敗しないように意識していたら成功したので、それからは後ろとの間隔を見ながら、差を詰められないように考えながら走っていました。最初はあまり差を詰められなかったけれど、走っているうちにタイヤがすべりはじめたので、途中から走り方を変えたらタイムを上げることができました。事前テストからセッティングが決まっていたので、あとは自分の走りでタイム上げようと頑張りました。宇井さんが転ぶことはないと思っていたので、宇井さんの前でゴールできればいいと思った。それができてよかった。シーズン前半はマシントラブルもあったけれど、後半はトラブルも解消して自分の走りができるようになったので、いい形で今シーズンを終われた。来年のことはまだ決まっていないけれど、また250に参戦できたらなと思っています』
2位・シリーズチャンピオン/宇井陽一
『“巧君、お願いスタート失敗して!”と思ったんですが、けっこううまくいって“今日は逃げられちゃうかも”と思った。レース前から緊張してしまって、自分のグリッドがどこかも分からないくらいガチガチでした。事前テストの時からレベルアップしたいと考えていて、フロントフォークを固くしたら、序盤でうまく動かないくらい固くなってしまった。スタート時間が遅れていたため気温も下がっていて、初めの3周くらいは本当に動かなかった。でもS字コーナーのスタンドで僕の旗を一生懸命振って応援してくれている方がいるのが見えて“行かなきゃ!”と思った。選んだタイヤはバッチリだったけれど、自分が固くなっていたのと気温が下がったのが敗因ですね。戦数が少なくてシーズンが短いので、開幕戦が大事。開幕から常に前で走れたことがチャンピオンにつながった。でもSUGOで流れが変わってしまい、日本グランプリの後には巧君も速くなった。今までは僕が逃げていて周りから“楽勝”と言われていたけれど、若いライダーが育つのはうれしい。これまで4連勝しても獲れなかったチャンピオンが獲れてよかった。歴史に残るのはチャンピオンですからね』
3位/山崎 郡
『やっと表彰台に上れたという感じです。スタートして、宇井さんや巧君についていこうと思っていたけれど失敗してしまった。早く前を抜いて行きたかったけど、序盤はミスが多くて宇井さんが離れていった。“3位狙いに切り替えよう”と思い、1台1台落ち着いて抜いていった。最後は(及川)誠人さんが猛プッシュしてきたので、抜かれるかと思いましたが、3位でゴールできてよかったです。サインボードで自分のポジションは知っていたし、後ろとの差も確認していました。目標は表彰台だったので、最後まで気をゆるめないように走っていました。全日本GP250は今年で2年目。できればもうちょっと早く表彰台に上りたかったけれど、自分が成長できなかった。来年のことは決まっていませんが、250でチャンピオン目指したいというのが僕の希望です』 |