土曜日に予選・決勝レースが行われたGP-MONOクラス。昨年、チャンピオンを獲得した森隆嘉がGP125クラスにスイッチしたためゼッケン1不在のシーズンとなる。昨年、3勝をマークした中木亮輔がモリワキに移籍。ゼッケン2をつける中木とゼッケン3をつける乃村康友というモリワキの2台がシーズンを引っ張る存在になることが予想された。
レースウイークに入ると乃村がセッションをリード。予選ではコースレコードを更新する走りでポールポジションを獲得。中木が2番手に続き、モリワキが1-2。3番手にテック2の安村武志がつけ、フロントロウの3台が2分06秒台をマークしていた。
決勝は乃村がポールポジションから好スタートを切り、中木、比企徹、安村、谷川壮洋、岡田義治と続く。乃村はオープニングラップからペースを上げ2番手以下を引き離しにかかる。これに続きたい中木だったがストレートスピードが伸びず苦しい展開になる。その背後にはV字コーナーで比企をかわした安村が迫るが、スリップストリームに入られまいとマシンを振り、レイトブレーキングでポジションを譲らない。その間、乃村は独走体制を築いていく。必死に安村を抑える中木だったが4周目の4コーナーを立ち上がると失速。マシントラブルが発生してしまいリタイアとなってしまう。これで2番手に上がった安村は追い上げを開始する。みるみるうちに乃村との差をつめ、6周目にはコースレコードを更新。最終ラップには、ついに乃村のテールを捕らえ、最後の勝負所である90度コーナーを迎える。乃村もレイトブレーキングで前を譲らない、コーナーの立ち上がりで、ややはらむが何とか安村を抑えきりチェッカー。うれしい全日本初優勝をポール to フィニッシュで飾った。安村は惜しくも届かず2位。最終ラップまで三つ巴の戦いとなった3位争いは比企が制し、岡田、谷川と続いた。6位には激しい追い上げを見せた藤井謙太が入り、山本晃大、長島哲太、林達也と3台がほぼ並んでチェッカーを受けた。 |