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MOTEGI SUPERBIKE RACE


GP125

文部科学大臣杯 2008年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第1戦 MOTEGI SUPERBIKE RACE
主催:ツインリンクもてぎ(4,801m)
決勝レポート
DATE:2008-4/6
■開催日/予選:4月5日(土)、決勝:4月6日(日)  ■天候/予選:晴・ドライ 決勝:晴・ドライ
■開催場所/栃木県・ツインリンクもてぎ(4,801m) ■観客数/予選:4,300人・決勝:8,800人

劇的な幕切れとなったGP125
山田亮太が全日本参戦5年目の初優勝!!

 GP125の決勝は10周で争われた。ホールショットを奪ったのは2番グリッドからスタートした岩田裕臣。徳留真紀、菊池寛幸が続く。レース序盤は徳留、菊池、柳沢祐一、日浦大治朗が2位争いを展開し、その間に岩田が逃げるかと思われたが、ペースが上がらず後続に追いつかれる。後方から追いあげてきた山田亮太を含め、レース中盤には6台によるトップ争いが繰り広げられる。5周目に岩田をかわして一時はトップに立った徳留だったが、7周目に2番手走行中に3コーナーで徳留がオーバーランを喫してしまう。柳沢も徐々にトップグループから離され、トップ争いは4台に絞られる。
 13歳の日浦は7周目に菊池をかわし2番手に上がると、8周目の90度コーナーで岩田をかわしてトップを奪う。3番手につけていた菊池は9周目のV字コーナーで岩田を抜きにかかるが、その直後にマシントラブルに見舞われ、まさかのスローダウン。そのまま戦線を離脱してしまう。
 ファイナルラップは日浦、岩田、山田の三つ巴の争いとなった。日浦がトップを走り、その背後では岩田と山田がポジションを入れかえながらのバトルを展開。3コーナーでは山田が、5コーナーでは岩田が、130Rでは再び山田が前に出て日浦を追っていく。そして最後の勝負所である90度コーナーを迎える。ブレーキングで日浦がアウトにふくらむすきをつき、山田と岩田が日浦をパス。山田がトップでチェッカーを受け全日本参戦5年目で、待ちに待った初優勝を獲得した。2位は岩田、日浦は岩田のスリップを使い、前に出ようとするが僅かに届かず3位でチェッカー、全日本初の表彰台をゲットした。徳留、柳沢はそれぞれ単独走行で4位、5位。6位以下は浪平伊織、矢作雄馬、尾野弘樹、山田誓己、古市右京と続いた。ベスト10の中にはyouthCUPにエントリーしているティーンズライダーが4名と、若手の健闘が目立つ結果となった。また、今シーズンより新設されたプロト2は、花房一樹の16位が最高位だった。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/山田亮太
思ったより序盤の自分のペースが悪かった。だんだんリズムつかめて、最後の最後に前に出ることができて勝てた感じです。思ったよりうまくいかなかったけれど、結果オーライかな。1人でもいいペースで走れていたので、決勝はトップを走ってみたいと思ったんですけれど、スタートで埋もれてしまい離されてしまった。大治朗は予選から速かったけれど、今日は僕のマシンが速かった。抜けるか抜けないかは別として、追いつける自信はありました。でも今日の勝ち方はちょっとまぐれっぽかったかな。ツインリンクもてぎは世界グランプリも開催しているし、思い入れのあるサーキット。グランプリに参戦している友達の中上君にとっても、いい刺激になるように頑張りました。

2位/岩田裕臣
決勝はもっと混戦になると思っていました。序盤はトップを走りながら“おかしいな、まだ来ないのかな?”と思っていたけれど、そこからが大変でした。後ろに下がって様子を見るのもアリかな、とも思ったけれど、とりあえず自分のペースで走って考えようと思った。最終ラップは大治朗が前に出ていたので、本当は山田さんのポジションに僕がいられればよかったんだけれど、その山田さんと(2位争いを)やり合っていたので、早めにブレーキングで前に出て、まぐれ1位をねらっていたのですが今回は2位止まりでした。昨年の開幕戦も2位でチャンピオンが取れたので、いいスタートが切れたと思います。

3位/日浦大治朗
バイクはサスペンションはよかったけれどハンドルが軽くて、最初はヤバイかなと思いました。レースはあまり後ろを気にせず、自分のペースで走ろうと思っていたら、油断してしまい最終ラップの90度で(山田と岩田に)抜かれてしまった。最後はスリップを使って、山田さんのバイクの車体半分くらいまで並んだけれどダメでした。全日本は昨シーズンのSUGOから数えて4戦目だけれど、けっこう慣れてきたと思う。今シーズンの目標はまずは1勝して、ランキング上位になること。次回の筑波は難しいコースだし、オートポリスは走ったことがないのでSUGOで優勝を狙いたい。


GP125    
     
GP125   優勝した山田 亮太。後ろは3位入賞の日浦 大治朗。
     
GP125   優勝/山田 亮太(中) 2位/岩田裕臣、3位/日浦 大治朗。
   
ユースカップ   今年もユースカップが熱い!
若手育成プログラムのユースカップ。今年は合計14名が登録。3位の日浦 大治朗も登録者の一人だ。

<2008年ユースカップ登録ライダー>
日浦 大治朗 ひうら だいじろう
尾野 弘樹 おの ひろき
渡辺 一馬 わたなべ かずま
矢作 雄馬 やはぎ ゆうま
日浦 徹 ひうら とおる
大金 佑輝 おおがね ゆうき
尾野 郡司 おの ぐんじ
藤井 謙汰 ふじい けんた
山本 剛大 やまもと たけひろ
大久保 光 おおくぼ ひかり
山田 誓己 やまだ せな
中本 翔 なかもと しょう
石崎 司也 いしざき かずなり
濱原 颯道 はまはら そうどう
   
     

Photo:H.Wakita(c)

 
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