GP125の決勝は、GP-MONO決勝終盤から発生した霧が濃く視界不良となったため、天候の回復を待ち予定から約15分遅れてスタートした。
ホールショットを奪ったのは2番グリッドからスタートした徳留真紀だったが、オープニングラップは3列目8番手から絶好のスタートを決めた浪平伊織が制した。浪平、徳留、柳沢祐一、16番手から一気に浮上した岩田裕臣、山田亮太、菊池寛幸、大金佑輝、仲城英幸の順でコントロールラインを通過していく。2周目に入った1コーナーで、3番手につけていた柳沢が徳留をかわすが、痛恨のコースアウト。そのままリタイアとなってしまう。
トップ争いは浪平と徳留がやや抜け出し、約1秒後方に菊池、岩田、仲城、山田の4台が続いていく。3周目の第2ヘアピンで徳留が浪平を抜きトップを奪うと、3番手争いの集団から抜け出した菊池が追いついてくる。菊池は5周目の1コーナーで浪平をパス。レース序盤でトップ争いは徳留、菊池、浪平の3台に絞られる。その後方では、岩田、山田、仲城の4位争いに、日浦大治朗、尾野弘樹、渡辺一馬が接近。セカンドグループは6台の集団にふくれ上がる。
レース中盤を過ぎると浪平がトップ争いから徐々に遅れ、菊池と徳留の一騎打ちとなる。2台のバトルは最後まで続き、最終ラ
ップに入るメインストレートで、徳留を抜きトップに立った菊池が、そのまま徳留を抑えきり2連勝をマーク。2位には0.057秒という僅差で徳留が入り、ポイントリーダーとなった。トップから約11秒離された浪平が単独で3位でゴール。全日本初表彰台を獲得した。
レース終盤まで激しいバトルを展開していた4位争いは、山田亮太が集団から抜け出し4位。5位以下は、岩田裕臣を筆頭に、日浦大治朗、渡辺一馬、尾野弘樹のユースカップ勢がそれぞれ僅差でゴールしている。また、今回はTZ125でエントリーした花房一樹が9位。プロト2で序盤健闘していた仲城はペースを上げることができず10位でチェッカーを受けている。 |