ポールポジションからスタートした宮崎敦がホールショットを奪い、小林龍太、岩田悟、手島雄介、ペレ・リバ、武田雄一、小西良輝、野田弘樹、中冨伸一と続いていく。小林は2コーナーのブレーキングで宮崎のインを突き、トップに上がるとオープニングラップを制す。小林を先頭に、宮崎、岩田、手島、武田、リバ、ディフェンディングチャンピオン小西良輝のオーダーで2周目に突入するが、この周の第2ヘアピンで小西が痛恨の転倒を喫し、戦列を離れてしまう。レースを引っ張るかと思われた宮崎はペースが上がらず、2周目に岩田、3周目にリバにかわされ4番手にポジションダウン。
一方、岩田はペースを上げ、2周目に小林をかわしてトップに立つと、レースを引っ張っていく。岩田、小林、その後方に新しいコースレコードとなる1分55秒723をマークしながら追い上げてきたリバが続き3台が抜きん出てくる。4番手につけていた宮崎にひっかかっていた手島は5周目に前に出ると、ペースを上げ7周目にはトップグループに加わってくる。手島の勢いは止まらず、9周目の第2ヘアピンで小林をかわして3番手に浮上してくる。その前では7周目の1コーナーでトップに立ったリバを、10周目の1コーナーで岩田がかわし、トップの座を奪うが、その直後の第1ヘアピンで転倒してしまう。労せずトップに返り咲いたリバの後方には手島が迫り、11周目の1コーナーへのブレーキングでリバをかわして、この日初めてトップに立つ。手島は、その勢いのままリバを引き離し、手島に続けとばかり、小林もリバに勝負を挑んでいくが、第2ヘアピンでクロスラインとなると、逆にリバに引き離されてしまう。
リバは再びペースを上げ、手島の背後に迫ると残り2周を切った15周目の1コーナーで手島をかわしてトップに立つ。手島は第2ヘアピンのブレーキングで勝負を挑むが、逆にリードを広げられてしまう。しかし、最後まであきらめずにリバを追った手島は、ラストラップの1コーナーへのブレーキング、2コーナーへのブレーキングで、その差を詰め、第1ヘアピン手前の複合コーナーでリバをパス。再びトップに上がると、そのままゴールラインまで逃げ切り、開幕戦に続き2連勝を飾った。スポット参戦のスペイン人ライダー、リバが2位、3位に小林が入り全日本初表彰台をゲットした。4位に追い上げのレースを見せた中冨伸一が入り、武田雄一、宮崎、渡辺一馬、眞子智実、佐藤裕児、生形秀之と続くトップ10となった。 |