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SUPERBIKE RACE in KYUSHU


JSB1000
・GP250

文部科学大臣杯 2009年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦 SUPERBIKE RACE in KYUSHU
主催:オートポリスサーキット(4.674Km)
決勝レポート
DATE:2009-5/24
■開催日/予選:5月23日(土)、決勝:5月24日(日)  ■天候/予選:晴・ドライ 決勝:晴/曇・ドライ
■開催場所/大分県・オートポリスサーキット(4.674Km) ■観客数/予選:5,870人・決勝:18,730人

山口辰也がポール to フィニッシュで今季初優勝!

 ポールポジションからスタートした山口辰也が好スタートを見せ、ホールショットを奪うと、そのままレースをリードしていく。これに酒井大作、中須賀克行、伊藤真一、柳川明が続き、5台がトップグループを形成。その後方につけていた横江竜司がジェットコースターストレート後の右高速コーナーで転倒し、戦列を離れてしまう。オープニングラップは山口、酒井、中須賀、伊藤、柳川の順でコントロールラインを通過。その後方に西嶋、高橋英倫、大崎誠之、井筒仁康、児玉勇太、今野寛幸、亀谷長純と続いていく。
 レース序盤は、1分50秒台中盤から後半でのトップ争いとなっていたが、柳川が、このペースについていけず徐々に遅れていく。中須賀もペースを上げられず、5周目の第2ヘアピンで伊藤にかわされると、4番手単独走行となっていく。
 山口、酒井、伊藤に絞られたトップ争いは、大きな動きもなくレース終盤を迎える。動きがあったのは残り4周を切った15周目だった。第2ヘアピンでやや酒井がはらむと、そのインを突いた伊藤と接触するアクシデントが発生、伊藤は転倒し、酒井もコースアウトしてしまう。酒井はコースにいち早くコースに復帰するが、中須賀の後方となる。伊藤も再スタートし、戦列に復帰する。
 このアクシデントでトップ独走となった山口は、そのままゴール。ハルク・プロ復帰3戦目で優勝を飾り、同チームに国内最高峰クラス初優勝をプレゼントした。2位に、16周目の第2ヘアピンで中須賀をかわした酒井が入り、中須賀が3位表彰台を獲得した。それぞれ単独走行だった柳川が4位、大崎が5位でゴールし、最終ラップのジェットコースターストレートで亀谷をかわした高橋が6位、亀谷が7位と続き、再スタートした伊藤が8位でチェッカーフラッグを受けている。開幕戦の金曜日に転倒し、鎖骨を骨折していた井筒仁康は、今回から復帰し、4年半ぶりとなるレースを9位でフィニッシュした。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/#634 山口辰也 Musashi RTハルクプロ
『無事に勝つことができてホッとしています。開幕戦からチームのおかげで、いい状態だったし、今回もバイクがすごくよかった。今週は路面温度が上がらなかったのに、堀尾チーフメカニックがいいセットをつくってきてくれたので、自分ではなく、バイクが発熱させようとしてくれてタイヤもうまくグリップした。レース序盤は様子を見ながらラップタイムを無理のない範囲でコントロールしていました。(酒井)大作と伊藤さんにアクシデントがあって、単独走行になったので、落ち着いてゴールを目指しました。全日本にデビューしてからの3年間はハルク・プロにお世話になって、ワークスチームにも入れて、その後もいろんなチームで走ってきましたが、そこで培ってきたものを今年こそ発揮しようと思っていました。未曾有の不況と言われるときに、いいチーム体制で走らせてくれているMUSASHIさん、ハルク・プロ、そして応援してくれている、すべての人にありがとうといいたいですね』

2位/#39 酒井大作 ヨシムラスズキwithJOMO
『スタートは、まずまずだった。山口さんが速かったから逃げていくと思ったけれど、チャンスがあれば勝負しようと思っていた。山口さんのペースが安定していたので、どこで勝負できるかを考えていたし、伊藤さんもすぐ後ろにいたので、くると思っていた。第2ヘアピンで伊藤さんと接触し、伊藤さんのバイクを引きずりながらコースアウトして、とにかく転倒しないように粘っていた。コースに戻ったときは中須賀選手に抜かれて3番手に落ちてしまったけれど、何とか集中し直して2位でゴールできてよかった』

3位/#1 中須賀克行 YSP Racing Team
『今回のコンディションでは想定内のレースでしたが、自分の持っているパッケージではベストは尽くせたと思う。ニューマシンとなったYZF-R1とは、だいぶコミュニケーションを取れるようになってきているので、もう少しバトルをしたかった。タナボタの表彰台だけれど、その位置を走っていたから獲得できた3位ということで納得しています』


JSBレース   山口辰也
   
JSBレース   スタート前には恒例のセレモニーも開催
   
JSBレース  

 

     
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表彰台
優勝:山口辰也(中)、2位:酒井大作(左)、3位:中須賀克行

   
Photo:H.Wakita/Y.Sato(c)
 
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