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MOTEGI SUPERBIKE RACE


GP125

文部科学大臣杯 2009年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦 SUPERBIKE RACE in MOTEGI
主催:ツインリンクもてぎ(4,801m)
決勝レポート
DATE:2009-10/18
■開催日/予選:10月17日(土)、決勝:10月18日(日)  ■天候/予選:晴・ドライ 決勝:晴・ドライ
■開催場所/栃木県・ツインリンクもてぎ(4,801m) ■観客数/予選:4,500人・決勝:12,000人

5台によるバトルを制した菊池寛幸が今季3勝目を挙げる!

 初のポールポジションからスタートした尾野弘樹がホールショットを決め、菊池寛幸、矢作雄馬らが続く。オープニングラップの90度コーナーで菊池は尾野の前に出るが、2周目には尾野が抜き返しトップを奪い返す。この2台が後続を引き離すかに見えたが、セカンドグループから抜け出した山田亮太が4周目には追いつき、三つ巴の争いとなる。セカンドグループは大久保光、柳沢祐一、篠崎佐助、矢作という顔ぶれだったが、ここから大久保が抜けだし6周目にはトップ争いに加わってくる。さらに柳沢祐一も追いつき、トップグループは5台にふくれ上がる。
 7周目のバックストレートから90度コーナーのブレーキングで菊池と山田が尾野の前に出る。山田はさらに菊池をかわしトップでコントロールラインを通過。その後も激しい混戦が続いていく。8周目を終えた時点では尾野がトップ、大久保、菊池、山田、柳沢と続く。9周目の5コーナーでは大久保が尾野をかわしトップに浮上。菊池も90度コーナーで尾野の前に出るなどバトルが続いていく。
 トップ争いは最終ラップまでもつれ込んだ。1コーナーのブレーキングで尾野が前の2台にしかけていくもクロスラインとなる。さらに尾野はヘアピンのブレーキングで勝負に出るが突っ込み過ぎてしまい順位を落とす。最後のチャンスにかけた尾野は90度コーナーの突っ込みで、前に出るものの止まりきれずに痛恨の転倒を喫してしまう。
 レースは最終ラップの3コーナーで大久保を抜きトップに立った菊池が制し今季3勝目を獲得。2位は山田。3位は柳沢。大久保は惜しくも4位という結果となった。
 トップグループの背後まで迫っていた矢作は5位。6位争いは井手敏男が制し、岩田裕臣、藤井謙汰、権藤俊光が僅差で続き、転倒した尾野は再スタートをきり10位でチェッカー受けている。
 タイトル争いは20ポイントを獲得し75とポイントを伸ばした菊池がトップに浮上。尾野は何とか6ポイントを獲得し68ポイントで最終戦に望みをつないだ。56ポイントで3番手の山田にもチャンスは残されている。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/#1 菊池 寛幸 チームウイリー
『金曜日にエンジンにトラブルが起きていたので、その確認と、車体のセッティングも遅れていたので慎重に走りました。尾野くんのペースが上がらないのが分かって、自分のマシンのどこに不具合があるかを確認しながら走行していました。尾野くんと1対1なら仕掛けるポイントは決めていたけれど、亮太が見えたので最後まで引っ張れないなと思った。結局、最終ラップまでかかってしまったけれど、スタッフとどこを重視するか相談し、気温が高かったら攻めて低かったら守りでいこうと思ってセッティングをしていたのが、いい方向にいった。若手のライダーは、いい技術を持っているけれど抜きつ抜かれつのレースになると相手任せになりすぎだと思う。ぶっちぎりのレースができるライダーが出てきて欲しいですね』

2位/#5 山田 亮太 TEAM PLUS ONE
『多分、僕が前に出てもレースを引っ張れないなと思ってガマンしていた。岡山では前に出たせいで追いつかれたので、途中で後ろを見てオレンジのマシン(大久保)が見えないのを確認して、(トップ争いの)台数が増えないといいなと思っていました。そのうちに、どんどん追いついてきたのでトップに出たのですが、シフトミスをしてしまい、逆に一番後ろに下がってしまった。レースは全く思っていたようにいかなかった。バイクも速いところと遅いところが周りと違ってガマンのレースだった。いいようにやられちゃった、って感じですね』

3位/#6 柳沢 祐一 18 GARAGE RACING TEAM
『スタートで遅れてしまい、前に追いつくまでに時間がかかってしまった。追いついてからは、前にうちのチームの若手(大久保)がいたので、そいつだけは抜かないといけないと思った。最終ラップで前に出て押さえることができたけれど、追いつくだけで、いっぱいいっぱいでした。足回りの変更などがいい方向にいったので、なんとか結果を残せたと思っています』


GP125    
     
GP125   #1菊池 寛幸、#3尾野 弘樹 、#5山田 亮太、#11矢作 雄馬、#6柳沢 祐一、#20大久保 光らがトップ集団を形成する。
     
GP125   尾野、大久保、矢作らのユース勢がベテランを相手に激しく順位を争う
     
GP125   しかし、優勝をもぎ取ったのは菊池、続いて山田、柳沢と続いてチェッカーを受けた。
   
ユースカップ   優勝/菊池 寛幸(中) 2位/山田 亮太、3位/6柳沢 祐一
   
     

Photo:H.Wakita(c)

 
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