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MOTEGI SUPERBIKE RACE


GP250

文部科学大臣杯 2009年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第6戦 SUPERBIKE RACE in MOTEGI
主催:ツインリンクもてぎ(4,801m)
決勝レポート
DATE:2009-10/18
■開催日/予選:10月17日(土)、決勝:10月18日(日)  ■天候/予選:晴・ドライ 決勝:晴・ドライ
■開催場所/栃木県・ツインリンクもてぎ(4,801m) ■観客数/予選:4,500人・決勝:12,000人

波乱のレースを星野知也が制し全日本初優勝!!

 今回もモリワキのMoto2マシンMD600が参戦。森脇尚護がトップグリッドからスタートし、今回もホールショットを奪い、以下、宇井陽一、及川誠人、藤田拓哉、渡辺一樹が続いていく。GP250クラスと混走している唯一のGP2プロトマシンを駆る森脇尚護がオープニングラップからレースをリードするが、宇井は今回もGP250の意地を見せ、V字コーナーで森脇のインに入る果敢なアタックを見せる。その後のヘアピンでは森脇がインから前に出ていき、及川も続き宇井の前に出るとオープニングラップを制す。
 2周目には宇井が3コーナーで及川を抜きトップを奪い返す。さらに3番手につけていた渡辺もS字コーナーで及川をかわすが、最終コーナー立ち上がりでハイサイドしかけ、ホームストレートでは及川が前に出ていく。その直後、3周目に入った1コーナーで前を走る及川にブレーキングで止まりきれなかった渡辺が追突し、2台は転倒してしまう。渡辺は再スタートを切ったが、及川はここでリタイアとなってしまう。
 GP2プロトでエントリーしている森脇がトップを独走。GP250のトップも宇井の独走となったが、4周目のV字コーナーでまさかの転倒。再スタートはできたものの、大きく順位を落としてしまう。かわってトップに立った藤田拓哉も初優勝のチャンスだったが6周目のS字コーナーで転倒、リタイアしてしまった。
 上位陣が次々と消える荒れた展開となったGP250の決勝は星野知也がトップでチェッカー受けた。2位には転倒から怒濤の追い上げを見せ、星野に0.6秒差まで迫った渡辺。3位には福山京太が入り初めて表彰台にあがった。再スタートを切った宇井はマシンにダメージを受けていたが、最後尾から追い上げ6位でチェッカーを受けている。一方、GP2プロトの森脇は最終的に星野に40秒近い差をつけトップチェッカーを受けた。
 表彰台に上がった渡辺が62までポイントを伸ばし、ランキングトップの宇井に5ポイント差まで迫った。及川はノーポイントとなってしまったが54ポイントを保持しており、タイトル獲得の可能性は残っている。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/#46 星野 知也 ミクニiBeat 4413
『サインボードはチェックしていたので順位は分かっていた。周りもよく見えていたしこれは表彰台もいけると思ったけれど、マシントラブルを抱えていて、自分も最後までマシンをもたせるのが大変だった。このクラスは台数が少ないとはいえ速いライダーがいるし、今年はGP-MONOとダブルエントリーで乗り換えに苦労していたので、表彰台はゲットしたいと思っていましたが、まさか初の表彰台が優勝になるとは思いませんでした。素直に優勝を喜びたいと思います。福山さんが離れた後は安心していたけれど、振り返ったら白いマシン(渡辺)が見えたので、最終ラップはバイクがあと1周もってくれるように願いながら走っていました。なんとかギリギリ前でゴールできてよかったですね』

2位/#8 渡辺 一樹 COLT&SJ-R
『ウォームアップラップで転倒してしまい焦りがありました。スタートはうまくいって、誠人さんの後ろにつくことができ、予想以上に自分のマシンが速かったので前に出たのですが、最終コーナーでハイサイドを起こして誠人さんに抜かれてしまいました。そのあと誠人さんに追突してしまって…。僕は再スタートすることができましたが、リアのブレーキレバーが折れていて、うまく走れませんでした。チャンピオン争いをしているチームメイトを転倒させてしまって、このまま走っていていいのかなと思ったけれど、ピットにも戻れないしで…そのまま走りました。サインボードもまったく見てなくてレースが終わっても自分の順位が分からなくて、表彰台に遅れてしまいました。でもチームメイトを転倒させてまで上がるものじゃないので複雑な気持ちです』

3位/#14 福山 京太 TEAMモトスポーツ
『監督から悪魔が住んでいると言われるくらい、トラブル続きのレースウイークでした。ミッショントラブルで金曜日も走れず、予選でも違うミッショントラブルが出てまともに走れなかった。エンジンも壊れてしまったので、ミッションごと総取り替えして、セッティングも出せないまま、ぶっつけのレースでした。最後尾グリッドからのスタートだったので、結果は棚ぼたかもしれないが長くレースをしてきてよかったと思いました。プレゼントをもらえた気分です。今まで応援して僕を助けてくれた人たちにお礼を言いたいですね』


GP250決勝レース    
     
GP250決勝レース   #3及川誠人が、#41宇井陽一をかわしてトップに立つ
     
GP250決勝レース   星野知也
   
GP250決勝レース   優勝:星野知也(中央)・2位:渡辺一樹(左)・3位:福山京太
   
Photo:H.Wakita(c)
 
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