●ライダーのコメント
優勝/#3 及川 誠人 COLT&SJ-R
『雨のテストをしていなかったので不安はあったけれど、それはみんな一緒だなと思い、昔のデータを出してきてセッティングしました。(レースは)雨だったので、後ろだと視界も悪いし前にいければ前に出て自分でペースを作ろうと考えていたのですが、スタートが決まらず宇井選手に先行を許してしまった。とりあえず宇井選手の後ろについたけれど、早めに前に出て視界のいい状態で走りたいと思っていました。でもレース1より宇井選手のバイクの加速がよくて、最終コーナーからの脱出スピードが速かったので、どこで抜けるかを探っていました。逆バンクからダンロップコーナーが抜きどころだと思い、14周目に予行練習でちょっと並んでみて、行けそうだと判断して15周目に抜きました。今年はGP250最後の年だったし、いい体制も調ったのでチャンピオンを狙っていた。でも2勝を挙げることができたし、最後に勝てたので、いいシーズンだったと思います。最後まで宇井選手とバトルをすることができたのがうれしいですね』
2位・シリーズチャンピオン/#41 宇井 陽一 立花レーシングwithSpruce/PT
『今日のレースは難しかったですね。JSBのレース前にコースにオイルが出ていたので、常に緊張感があってレース前は集中力を保つのが大変でした。チャンピオンを獲らないと元も子もないし、堅いセッティングでいこうと、レース2では今まであまり使ったことがなかった、やわらかめのタイヤを選んだので、路面コンディションとの相性もわからなかった。及川さんのタイムを見て走っていたけれど、僕がペースを上げると及川さんもタイムを上げてきたので引き離すことができませんでした。特に(及川さんは)ダンロップコーナーの進入がすごくうまかった。敗因は鈴鹿の雨のデータがまったくなかったこと。レース1で(及川さんに)負けていたストレートで勝ちたくて、ファイナルはドライのセッティングのまま中身を、ちょっとだけいじりました。レース1はドライだったし、周回遅れをうまく使って100パーセントの走りができていたけれど、チャンピオンがかかると自分が自分じゃなくなっちゃうみたいで(笑)。2位は、すごく悔しかったけれどチャンピオンが穫れたので(表彰台では)一生懸命喜びました(笑)』
3位/#46 星野 知也 ミクニiBeat 4413
『前戦のツインリンクもてぎは、上位が転倒してしまって手に入れた優勝だった。今回も宇井さんと及川さんに追いつけないのは分かっていましたが、ランキング3位で終えるのが目標だったし、まずは藤田(拓也)くんの前に出ようと作戦を立て、実際に前に出ることができました。序盤からいきなりペースを上げると転倒してしまうので冷静に走ろうと思った。後ろがついてこないことがわかり、3位キープの走りに切り替えました。常に宇井さんと及川さんが飛び抜けて速く、昨シーズンも一度もついていくことができなかったけれど、今回のレースは2周だけだけれどついていけた。GP250最後のレースで宇井さん、及川さんと一緒に表彰台に上れたことがすごくうれしいです。』 |