●ライダーのコメント
優勝/#38 中冨 伸一 HiTMAN RC甲子園ヤマハ
『集団の中にいると順位が落ちるので、序盤で先頭に出て、抜かれたらすぐに抜き返そうと思っていた。赤旗が出て再スタートした時は、気持ちを切り替えていったけれど、スタートがうまく決まらなかった。レース中盤、岩田選手が後ろから迫っているのは分かった。自分のペースが上がっていなかったので、抜かれたときは追い抜くことに必死だった。僕は1コーナーを突っ込んで進入していくタイプなので、誰もインに入ってこないように、ずっと真ん中から入っていった。今シーズンは国内レースに復帰して苦労しましたが、最終戦で4年ぶりの表彰台に立てた事が凄くうれしいです』
2位/#14 岩田 悟 TSR
『1回目の赤旗は僕にとってはラッキーでした。再スタートする際に、監督から”これはチャンスだぞ”と言われて、周りとのタイム差がなかったので、積極的に前に出て走っていました。しかし、自分のミスでハイサイドをして、若干リズムが崩れた。後ろから中冨選手が来ていたのは分かったので、一度前に行かせて仕切り直そうと思った。最終ラップの1コーナーで仕掛けようと思っていたけれど、中冨選手のハードブレーキングでインに入れなかった。その直後の逆バンクでもアウト側から攻めようとしたけれど最終戦でリスクを背負いたくないので2位をキープで我慢しました。第4戦SUGOの転倒以降、多くの方に迷惑をかけしまったので、本当は優勝を狙っていたので悔しいですが、表彰台に立ててよかったです』
3位/#81 佐藤 裕児 YSP Racing Team
『前2台の速いところ、仕掛けるポイントを考えながら走っていた。初開催の東コースだったので、抜くポイントもよく分からなくて苦労しました。自分も1コーナーでハードブレーキングをやっていたけれど、最終コーナーの立ち上がりが遅く、何も仕掛けられないまま、前2台の動きを見ているだけで終わってしまったレースでした。結果は3位ですけれど、支えてくれたファンの皆さんや頑張ってくれたチームスタッフにすごく申し訳ない気持ちでいっぱいです』
4位・シリーズチャンピオン/#48 手島 雄介 TSR with ALT
『最終戦はレース自体で勝ちを狙うとか表彰台を狙うとかの数字的なものを追い求めるより、ターゲットを自分自身と小西選手という立場でレースに挑みました。小西選手が転倒してしまったので、自分にできる限りのレースをしました。第1レースの序盤で、周りを見ているとブラックマークをつけたり、切り込んでいるライダー達が見えていたので気をつけて走っていました。第2レースも同様に、周りを観察しながら一歩引く感じで抑え気味でいきました。それで1周目とかは8番手とか9番手だったと思います。そこから組み立てていき、リスクを負うか負わないかを走りながら自分のフィーリングで決めていく形を取りました。とにかく、今回のやるべき仕事はターゲットタイムへの到達とチャンピオンを獲ることが目標だったので、それをクリアする度に着実に仕事をしようと心掛けました。今シーズンは2005年の忘れ物を取りに行くという気持ちもあったので、今やっと手に入ってホッとしてます 』 |