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鈴鹿2&4


600クラス 

文部科学大臣杯  2011年 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第2戦 SUPER 2&4 RACE in AUTOPOLIS
主催:オートポリスサーキット(4.674km)
ST600決勝レース2
レースレポート

DATE:2011-6/5
■開催日/予選:6月4日(土)、決勝:6月5日(日) 
■予選:天候・路面/晴・ドライ 気温22°
決勝:天候・路面/曇り・ウェット 気温17.2°
観客:9116人(4日)、1万3030人(5日)

亀谷長純が他を圧倒する速さでレインレースを制す!

 日曜日は朝から雨となり、ウォームアップ走行では、雨も強くヘビーウエットとなった。このセッションで24番手に沈んでいた亀谷長純が勝つとは、予想できた者は、いなかっただろう。
 コースレコードを更新し、ポールポジションを獲得していたデチャ・クライサルトは、残念ながらレース1のアクシデントで負傷。欠場を余儀なくされてしまった。このため、グリッドは一つ繰り上がり、ポールポジションにはレース1のウイナーでもある山口辰也が着いた。
 レースが始まるころには、雨はほとんど止んでいたが、路面はウエット。朝のウォームアップ走行とは、異なるコンディションとなっていた。シグナルがブラックアウトし、好スタートを見せたのは、セカンドグリッドからスタートした岡村光矩。岡村がホールショットを奪い、藤原克昭、中冨伸一、小林龍太、山口辰也と続く。後方では、多重クラッシュが発生するが、レースは中断することはなく進行。トップを走る岡村は、気合いの入った走りで、オープニングラップで2番手を3秒以上、引き離してホームストレートに戻ってくる。2番手には中冨が上がり、藤原、山口、小林と続いていく。
 トップを走り健闘する岡村だったが、その背後には藤原、中冨、山口のトップランカーが迫ってくる。さらに、その後方から桁違いのペースで追い上げてくるマシンがあった。亀谷だった。亀谷は2周目に5番手に上がると、5周目にはトップグループに加わってくる。第2ヘアピンで山口をかわして4番手に上がると、さらに前をゆくライダーを追う。6周目には、健闘していた岡村を藤原がかわしトップに立つと、中冨、亀谷の3台が抜け出す。亀谷は、7周目に中冨を、8周目に藤原をかわし、トップに浮上する。トップに立った亀谷は、一気に2番手以下を引き離しにかかり独走体制を築いていく。その後方では、藤原、中冨、山口が2番手争いを繰り広げ、岡村を先頭に横江竜司、手島雄介、浦本修充、佐藤裕児、宮崎敦、津田拓也と続いていく。この中で、30番手グリッドから7周目にこのレースのファステストラップをマークし、7番手まで追い上げていた手島が後半セクションでハイサイド転倒。そのまま戦列を離れている。このころ2番手争いを繰り広げていた藤原もスローダウンを余儀なくされ、ピットに入りリタイアしている。かわって追い上げてきたのが横江だった。2番手争いに加わると、12周目に3番手に浮上。逆にペースを上げられない中冨がズルズルと後退していく。
 トップは、危なげない走りを見せた亀谷が独走のままチェッカー。ST600クラスでは初優勝を飾った。2位に山口、3位に横江が入った。以下、浦本、岡村、関口太郎、渡辺一馬、中冨、宮崎、稲垣誠と続くトップ10となった。

[佐藤 寿宏]
●ライダーのコメント

優勝/#81 亀谷 長純 バーニングブラッドRT
『正直にうれしいです。今シーズンは、クラスもチームも変わり、2レース目で勝ててうれしいです。ドライコンディションでは、予選から(トップと)タイム差があったので、勝つことは難しいと思っていました。レース2は、ウエットになったので、少しでもチャンスでもあれば、表彰台に上がりたいと思っていました。シーズン通して考えても今日の1勝は大きいと思います。最後まで頑張って、チャンピオン争いをしたいですね』

2位/#1 山口 辰也 TOHORacingMOTOBUM
『勝てなかったのは、悔しいですが、レース2のコンディションではワンミスで転倒しそうでしたし、難しい状況でしたがベストを尽くしました。土砂降りならばピレリは、有利だと思っていましたけれど…。走っていて空が明るくなってきたので、雨は強くならないのが分かっていましたし、今回は、2番手を守れればポイントでリードできると思って頑張りました 』

3位/#62 横江 竜司 RT 森のくまさん佐藤塾仙台
『震災の影響でテスト不足だったこともあり、ドライでは勝てる状況ではなかったです。決勝朝のウォームアップ走行で雨をはしってきると“いけるかな?”と思っていました。ここ数年、開幕戦でリタイアしていたので、確実に完走しようと、3番手に上がったときに、ちょっと守りに入ってしまったかもしれません。2006年以来、表彰台に上がれていなかったので素直にうれしいですけれど、表彰台に上がった3名の中で、タイヤ的には一番有利だったと思うと悔しいですね。次回は、ドライでもトップ争いができるように、したいですね 』

レーススタート  

レース2の決勝スタートは、#22岡村光矩がホールショットを奪う

     
藤原克昭  

 

     
山口辰也  

 

     
亀谷長純  

 

     
表彰台  

表彰台中央は優勝の亀谷長純、2位に山口辰也、3位は横江竜司

     
チャンギ賞  

ST600に設定された「チャンギ賞」。
2012年、シンガポール初の本格的サーキットとしてオープンする『SGチャンギ モータースポーツハブ』。ワールドワイドなモータースポーツのハブを目指すこのサーキットが、アジアと日本のモータスポーツの振興を目的に、全日本選手権ST600クラスに『SGチャンギ賞』を設けることになった。優勝ライダーに20万円、同チームにも10万円の賞金が贈呈される。

     
Photo:H.Wakita(c)
 
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