公式予選で自身の持つコースレコードを更新し、ポールポジションを獲得した山口辰也とデチャ・クライサルトが1分32秒台をマーク。この2人がレースでも一騎打ちのトップ争いを繰り広げた。
ホールショットを奪ったのは、山口。山口は、暫定ランキング2番手の中冨伸一の順位によっては、最終戦を待たずにV2が決まるだけに、その動向も注目された。2番手にデチャがつけ、津田拓也、小林龍太、中冨、横江竜司、チャロンポン・ポラマイと続いていく。山口は、オープニングラップからペースを上げレースをリード。これについていけたのは、デチャのみ。レース序盤から、山口とデチャが3番手以下を引き離していく。デチャは、山口のテールを伺うと、5周目のアトウッドカーブで山口のインに入るがクロスラインとなり、再び山口が前へ。しかし、バックストレートからヘアピンでデチャが前に出てトップに浮上。ここからデチャがレースをリードしていく。その後方では、津田、小林、チャロンポン、中冨、岩崎哲朗などがバトルを展開。チャロンポンが1台ずつポジションを上げ、9周目に3番手に浮上する。
レースも大詰めとなる12周目。トップを走っていたデチャが、まさかのスローダウン。そのままピットに戻るもののリタイアに終わってしまう。これで労せずに再びトップに立った山口は、危なげない走りで、そのままゴール。2位にチャロンポンが入り、その背後に迫っていた中冨が3位となった。山口は今季3勝目を挙げたが、中冨が3位となったためV2は決まらず、タイトル決定は最終戦に持ち越された。
ここのところ好調な津田は4位、岩崎が5位、6位に小林、7位に横江、8位に渡辺一馬と続き、井筒仁康が9位でゴールし、ようやくチェッカーフラッグを受けた。 |