優勝/#71 小山 知良 C.I.P.TNU
『(前週の日本GPでは)非常に悔しい思いをしたので、本当はタカ(中上)も一緒に走ってバトルして勝ちたかったですね。まだバイクが持っているポテンシャルを50%も出せていないと思うので、最終戦に向けて、もっとバイクの性能を引き出せるようにチーム一丸となって頑張りたい。今回は新品のエンジンで気合いが入っていたんですけれど、金曜日の走行でトラブルが出てしまい、使えなくなってしまいました。スペアのエンジンがなかったので、急きょメカニックに名古屋から運んでもらい、先週使ったエンジンに積み替えましたが厳しい部分がありました。決勝では後半セクションは山口選手が圧倒的に速かったし、勝負をしかけるのは難しかった。どこで勝負をしかけようか、ずっと考えていました。バックストレート手前にギャップがあって、そこで一瞬でもリアがスライドしたら追いつけるチャンスがあると思いました。ていねいにアクセルを開けて、うまくスリップから抜けたという感じでしたね。もう一回抜き返されたらチャンスはないと思っていたので、残り2周は必死にブロックしてタイヤをすべらせないようにしていました。山口選手のブレーキングはハードなので、後ろからプレッシャーを感じましたけれど、ミスなく走りきることができました。勝てるバイクに仕上げてくれたチームに感謝しています。次回の鈴鹿は事前テストがないし、ボクは7年前から走ってないので、まずはコースを覚えることから始めないと(笑)。またトップ集団についていって、いいレースがしたいなと思っています』
2位/#2 山口 辰也 TOHO Racing
『予選の時点でまともに走れないような状態で、微調整くらいのセッティングでは問題点は直らないので、予選が終わってからセッティングを大きく変えました。決勝の朝の走行でしか確認する時間はなかったけれど、試すには時間が足りないし、迷いはありましたが、ST600に集中するために走行を止めて、決勝はデータ取りに徹することにしました。でもレースがスタートした瞬間に、しくじったと思いました。タイムも予選から1秒ぐらい落ちてしまっていましたから。やはりレーシングマシンだからなのか、ごまかしは効かないです。いいテストにはなったんですけれど、ちょっと悔しいですね』
3位/#15 関口 太郎 Team TARO PLUS ONE
『スタートで、生形選手に先に行かれてしまい、抜くのにちょっと手間取ってしまいました。ST600とのフィーリングの違いもあって、なかなかプッシュしきれなかったのもあります。そのうちにトップグループに離されてしまって…。ついていけたとしても厳しかったと思うし、離されてしまったかもしれないんですけれど、まぁ厳しいレースでしたね。(ポイントリーダーになって)タイトルのことは考えていますけれど、やっぱり勝ちたい気持ちもあるし…。いろいろ諸事情がありますね(笑)。かゆいところに手が届かないというか、フラストレーションもたまるし、なんとか気持ちよく、最終戦を走りたいですね』 |