第1戦ツインリンクもてぎ ST1000クラス 決勝レース
News 2021.04.04
ST1000クラスの決勝レースは、ST600クラスの終了時点で「WET宣言」が出され、12周に周回数が減算されていた。そのため、スリックかレインかタイヤのチョイスが勝敗の鍵を握ると思われた。その中で始まったレースは、好スタートを決めたのは予選3番手の渡辺一馬。しかし、レインタイヤをチョイスした予選5番手の渥美心が不安定な路面でダッシュを決めて、トップに立つ。オープニングラップから転倒車が続出し、荒れたレースを予感させる。
序盤、路面はウェットの部分も多く、レインタイヤ勢が優勢を占める。中でも渥美心は転倒アクシデントの中をハイペースで周回し、2周目には独走状態となるが、後方からこちらもレインタイヤの山口辰也が迫り、差を縮めていく。しかし、周回を重ねるにつれて路面状況は改善していき、ラップタイムが2分台の中、唯一1分57秒でぐいぐい追い上げるマシンがあった。ピットスタートで最後尾からの追い上げを余儀なくされたディフェンディングチャンピオンの高橋裕紀だった。スリックタイヤの高橋は、周囲とは5秒以上速いペースで追い上げ、12周、短期決戦の6周目に7位、翌周には3位から一気にトップに浮上、その後は独走で今季開幕戦を勝利で飾った。2位には序盤からスリックで後方に下がりながら後半順位を回復した渡辺一馬、3位には岡本裕生が入り、初表彰台を獲得した。
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今回ST1000クラスのタイヤチョイス表〜どのライダーがスリックのソフト・ミディアム・ハードのどれを選んだかの一覧。今回はWetも含まれる
【ST1000クラス】