「MFJ SUPERBIKE」って何?
MFJ SUPERBIKE=全日本ロードレース選手権は、全国のサーキットを舞台に争われる、オートバイのロードレース国内最高峰シリーズです。
オートバイが登場したばかりの20世紀初頭に、公道(ロード)で競われ(レース)ていたのが、「ロードレース」の由来です。その後、オートバイの進化と共に、安全性が考えられ、より高度な走りが可能なサーキットが建設され、1949年よりロードレース世界選手権シリーズが開催されています。
国内では1961年に財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)が設立され、1962年に完成したばかりの鈴鹿サーキットで全日本ロードレースを初開催しました。1967年よりシリーズ戦となり、現在に至っています。2022年シーズンは4月2日・3日に栃木県・モビリティリゾートもてぎで開幕し、11月5日・6日に三重県・鈴鹿サーキットで行われる最終戦まで、全国のサーキットを舞台に全8戦のスケジュールでタイトル争いが繰り広げられます。
※開催クラスは各サーキットによって異なります。
一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)は、日本国内のモーターサイクルスポーツを統括する、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)に連なる唯一の日本代表機関です。モーターサイクルスポーツのロードレース・モトクロス・トライアル・スノーモビル・スーパーモト、エンデューロの各カテゴリーを統括しています。
その中で、MFJ SUPERBIKEとは、ロードレースの国内最高峰シリーズ「全日本ロードレース選手権」に冠された愛称です。スーパーバイク世界選手権と混同しないように、「MFJ SUPERBIKE (エム・エフ・ジェイ スーパーバイク)」と覚えてください。
全日本ロードレース選手権は、JSB1000を最高峰クラスに、3年目を迎えるST1000、ST600、J-GP3と計4クラスを開催します。
JSB1000クラスは、国内外メーカーのフラッグシップと呼べる、最新リッタースーパースポーツバイクを操るライダーたちがしのぎを削り、ハイレベルな戦いが繰り広げられるクラスです。日本最大のロードレースとして有名な鈴鹿8時間耐久ロードレースに直結するクラスでもあります。
ST1000クラスは、JSB1000クラスと同様に最新のリッタースーパースポーツバイクによって争われていますが、より改造範囲が狭く、よりスタンダード(市販状態)に近いクラスとなっています。ダンロップタイヤのワンメイクとなっており、アジアロードレース選手権(ARRC)のASB1000クラスや、鈴鹿8耐(EWC)のSSTクラスとほぼ同様のレギュレーションで行われています。
ST600クラスも狭い改造範囲でマシン差が少なく、ベテランから若手まで実力ぞろいのライダーがレベルの高いレースを繰り広げています。このクラスもアジアロードレース選手権(ARRC)SS600クラスとレギュレーションが近く、交流が行われています。2015年よりブリヂストンタイヤのワンメイクとなり、よりローコスト、イコールコンディションで争われるクラスとなっています。
※ARRCは2020・2021とコロナ禍で一時休止
J-GP3クラスは、2012年より250cc単気筒4ストロークレーサーで争われるカテゴリーとなっています。MotoGPロードレース世界選手権Moto3™クラス直系のカテゴリーになります。
このように全日本ロードレース選手権、MFJ SUPERBIKEは、特徴のある4クラスがあり、それぞれ魅力のあるレースを全国各地で展開しています。過去には、ここから世界へ旅立ち、世界チャンピオンとなった選手もいます。世界的に見てもそのレベルは高く、若手からベテランが激しい戦いを繰り広げています。
全日本ロードレース選手権のシリーズは、全国各地に15あるMFJ公認サーキットの内、以下の6箇所を転戦するシリーズ戦。2022年は6サーキット、8大会、最大13レース(クラスによって異なる)で各クラスのシリーズタイトルを巡って争われます。
宮城県:スポーツランドSUGO
栃木県:モビリティリゾートもてぎ
茨城県:筑波サーキット
三重県:鈴鹿サーキット
岡山県:岡山国際サーキット
大分県:オートポリス インターナショナルレーシングコース
JSB1000クラスは、土曜日・日曜日にそれぞれ決勝レースを行う2レース制が5つのサーキットで定着しており、特に今季は第2戦の鈴鹿2&4だけではなく、第3戦もオートポリスで2&4レースが復活、2輪&4輪(スーパーフォーミュラ)国内最高峰クラスのレースが同日で楽しめます。さらに最終戦MFJーGP鈴鹿では史上初の決勝3レース!が予定されています。第6戦岡山・第7戦オートポリスは日曜の決勝のみとなっており、これで全7戦13レースによりシリーズタイトルが争われる予定です。
2022年の第5戦筑波大会はスペシャルコンテンツも開催!
第5戦筑波大会では、常に混戦模様で最後まで目の離せない全日本選手権J-GP3クラス、全日本にステップアップするためのミドルカテゴリーMFJカップJP250選手権に加え、改造範囲が広く、多岐に渡るカスタムマシンによるバトルが魅力、筑波独自の「マイスター600」「マイスター250」の2クラスが開催されます。
これらにより、2022年MFJ 全日本ロードレース選手権は、JSB1000クラス:全7戦13レース、ST1000クラス・ST600クラス:全5戦6レース、J-GP3クラス:全6戦6レースとしてシリーズが転戦されます。