第3戦スポーツランドSUGO ST600レースレポート
News 2021.05.24
第3戦SUGO最後の決勝レースとなったST600クラス。西の空には青空がのぞくほど天候は回復していた。
20周で争われた決勝。ホールショットは予選3番手の長尾健吾が奪う。横山尚太、鈴木光来、荒川晃大、小山知良、阿部恵斗の順に1コーナーに進入する。馬の背コーナーの進入で國峰啄磨が阿部のインに飛び込み、ひとつ順位を上げる。最終シケインでは鈴木が横山のインから2番手に浮上。その後方を走っていた阿部がシケイン立ち上がりで転倒し、直後にいた埜口遥希も転倒。共に再スタートしたが大きく順位と落としてしまう。オープニングラップは長尾が制し、以下、鈴木、横山、荒川、小山、國峰、伊達悠太、佐野優人、松岡玲、中村竜也と続いていく。
2周目、長尾、鈴木、横山、荒川、小山、國峰の6台がトップグループを形成し、7番手以下との差を広げる。馬の背コーナーの進入で鈴木が長尾をかわしてトップに立つ。その先のシケインでは荒川が長尾のインからトップを奪うが、ホームストレートで長尾が一気に2台をパスして再びトップを奪取する。
3周目のバックストレートで長尾のスリップから抜けた荒川が馬の背でトップ浮上、さらに小山もスリップを使って鈴木、横山の2台を一気にパス、3番手に浮上する。勢いに乗る小山は4周目のホームストレートで長尾をパスして2番手に浮上、鈴木も4コーナーで長尾のインから3番手に浮上する。國峰が最終シケインの飛び込みで長尾を刺して4番手に浮上、長尾は5番手にポジションダウン。横山は6番手につけていた。
トップ荒川に対して執拗に背後からプレッシャーを与えていた小山が9周目のハイポイントコーナーでまさかの転倒。そのまま戦線を離脱してしまう。トップ荒川、2番手鈴木のMOTOBUM1-2で周回を重ねる。荒川は8周目に1分30秒442のファステストラップをマークすると、その後も1分30秒台を連発。後続が1分31秒台、1分32秒台なので、その差は開く一方だった。
その後方では、鈴木と國峰が激しい2番手争いを展開していたが、鈴木が14周目の馬の背コーナーで痛恨の転倒。國峰は単独2番手となり、3番手争いを横山と長尾が展開していた。
荒川は2位以下に8秒7の大差をつけて全日本初優勝を飾る。2位に國峰、表彰台争いは横山が制して全日本初表彰台。長尾は悔しい4位。
佐野、松岡、芳賀涼大、伊達、菅原陸の5台による5番手争いは佐野が制した。6番手伊達、7番手松岡、8番手菅原、9番手羽賀、10番手井手翔太の上位10台であった。