第5戦鈴鹿 MFJグランプリ JSB1000 レース2
News 2021.07.18
1コーナーから最終コーナーに強風が吹き、東コース頭上は快晴ながら西コース上空には雨雲が広がるなかでスタートしたJSB1000のレース2。
好スタートを切ったのは予選2番手の加賀山就臣で、中須賀克行、清成龍一が続いて1コーナーに進入する。バックストレートでは清成が中須賀克行をパスして2番手に浮上。そして加賀山、清成、中須賀の順でオープニングラップを終える。さらにこのトップ3に日浦大治朗、濱原颯道、名越哲平らが迫る。
2周目のオーダーは清成、中須賀、加賀山、日浦、名越、濱原。そして3周目の最終シケインでは日浦が加賀山を捉えて3番手に上がる。そしてこの3周目に日浦が記録した2分07秒437が、このレースのファステストラップとなった。
4周目から加賀山、濱原のタイムが上がらず、トップグループから引き離されていく。そのトップグループでは、6周目の最終シケインで名越が日浦を抜いて3番手に浮上する。だが、迎えた8周目の最終シケインでアクシデントが発生。清成、中須賀、名越がスリーワイドで最終シケインにアプローチすると、名越が清成に押し出される形で失速。この間に中須賀がトップを奪い、清成が2番手、日浦が3番手となった。
雨が降ることも想定していた中須賀は、10周でレースが成立することをチームから指示されていて、この10周目は確実にトップにいることを心がけた。しかし、チームからプッシュしろというピットサインが出る前に中須賀はトップに立つことになった。
その後、中須賀は10周目、11周目と2分07秒台の自己ベストを更新。10周目の最終シケインで2番手に上がった日浦だったが、そのラップタイムは2分08秒台で、ここで一気に中須賀が独走態勢を築き上げた。
12周目のスプーンカーブ立ち上がりで日浦をパスした清成が2番手に浮上。そしてレース終盤では日浦のラップタイムが落ち始めてしまい、清成が単独2位。日浦も単独での3位で、以降の名越、濱原、加賀山、岩田悟も単独でのチェッカー。また、今大会にスポット参戦した大久保光は、柳川明、秋吉耕佑に次ぐ10位。山口辰也は12位でレースを終えた。
ヤマハの世界グランプリ参戦60周年記念カラーとなったYZF-R1を駆り、レース1に続いて独走でレース2を制した中須賀は、JSB1000で通算60勝をマーク。同時に2021年のシリーズチャンピオンに輝いた。
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