第7戦オートポリス J-GP3クラス 決勝レースレポート
News 2021.09.19
ポイントリーダー小室旭とランキング2番手の尾野弘樹とのタイトル決定戦となったシリーズ最終戦。尾野にとっては優勝が必須条件で、尾野が優勝しても小室は3位に入ればチャンピオン獲得となる。
15周の決勝レースは、ポールシッター尾野のホールショットで始まり、予選2番手の高杉奈緒子、予選3番手の小室の順で1コーナーに進入していく。オープニングラップは尾野、高杉、小室、細谷翼、田中風如、徳留真紀、森俊也らが長い列を作る。そして2周目に入ったメインストレートで高杉が尾野の前に出るが、1コーナーでは尾野が前に出る。
3周目、トップの尾野がラップタイムを1分57秒台に上げる。2番手の高杉以下のラップタイムは1分58秒台で、ここで一気にタイム差が約1秒に広がった。
その後、尾野はラップタイムを1分58秒台に戻すが、5周目以降は後続よりも速いタイムを刻み続け、7周目に2番手の高杉に2秒2の大差をつけると、その後も着実にタイム差を広げていった。
チャンピオン争いをする小室は、3周目まで高杉の背後につけるが、4周目からラップタイムが1分58秒台後半へと落ちてしまう。すると8周目には細谷、徳留、木内尚汰が小室の背後に迫る。
10周目に細谷が4番手に上がり、徳留、木内が続く。そして11周目に細谷は小室をパスして3番手に浮上。その小室は12周目に徳留にも抜かれて4番手にポジションダウン。尾野が快調にトップを独走しており、小室がこの順位だとチャンピオンは尾野のものになる。
13周目、高杉のラップタイムが落ちて2番手から4番手にポジションダウン。さらに高杉は14周目には6位となってしまう。この14周目、2番手グループは細谷を先頭に0.074秒差で徳留、徳留の0.551秒差に小室、そしてその0秒262差で木内、さらに0秒474差で高杉が続く。
迎えたファイナルラップ。尾野が独走で今季4勝目のチェッカーを受ける。これで小室がチャンピオンを獲るためには3位でのゴールが必須となった。そして最終コーナーを立ち上がって真っ先にメインストレートに姿を見せたのが徳留で、細谷、小室の順。この後、小室は懸命に直前の細谷を追うが、徳留、細谷の順でチェッカーを受け、小室は3位の細谷に僅か0秒008及ばずに4位。
この結果、尾野と小室はチャンピオンシップで同ポイントとなったが、優勝回数で尾野が小室を上回り、尾野のチャンピオンが決定。尾野は独走でチャンピオンを決め、小室は0.008秒差でチャンピオンを逃す結果となった。
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