第7戦オートポリス ST600クラス決勝レースレポート
News 2021.09.19
シグナルがブラックアウトし、35台のマシンが一斉に1コーナーを目指す。ホールショットを奪ったのは、ポールポジションスタートの長尾健吾。これに埜口遥希、菅原陸、小山知良、荒川晃大、阿部恵斗、芳賀涼大、横山尚太、伊藤元治、井手翔太と続いていく。
第1ヘアピンまでに小山が3番手、荒川が4番手に浮上。小山は、続く第2ヘアピンで埜口をかわし、2番手に上がると長尾のテールをマーク。2周目には、荒川も第2ヘアピンへのブレーキングで埜口をかわし3番手に浮上してくる。3周目に入るホームストレートでは、小山が長尾をかわしトップに上がる。長尾、荒川、埜口、阿部、芳賀涼大、横山と続き、トップグループを形成。初めてトップグループを走る芳賀涼大は、第1ヘアピンで阿部をかわし5番手に浮上するなど健闘していた。
長尾はファイナルコーナースタンド前で小山をかわしトップを奪い返す。さらに5周目に入る1コーナーでは、荒川が小山をかわし2番手に浮上するが、第2ヘアピンで小山がすかさず抜き返す。小山は続く6周目の第2ヘアピンで長尾をかわしトップに浮上する。しかし、7周目のホームストレートでは、小山、長尾、荒川がスリーワイドに並ぶとイン側から荒川が一気にトップに立つ。後方では、4番手を走っていた埜口を第2ヘアピンで阿部がかわしていく。
序盤から動きのあるトップグループだったが、7周目に芳賀涼大が転倒し脱落。8周目の1コーナーで小山がトップを奪い返すと、そのままペースアップ。これを逃すまいと荒川もついていき、9周目の第2ヘアピンで小山に仕掛けるが痛恨の転倒を喫しリタイアとなってしまう。さらに横山もコースオフし、トップグループは、小山を先頭に、埜口、阿部、長尾の4台に絞られてくる。
このタイミングで小山はスパートし、2番手以下を引き離していき、埜口、阿部、長尾が2位争いを繰り広げる。そして12周目の1コーナーへのブレーキングで埜口がアウトにふった際、長尾に接触。長尾は埜口に弾き出されてしまい1コーナーをオーバーランし、グラベルで転倒。再スタートするものの大きく遅れてしまう。
独走態勢に入った小山は、そのままチェッカーフラッグを受け、今シーズン3勝目をマーク。オートポリスでは4連勝を飾った。
2位争いは、阿部と埜口の一騎打ちとなっていたが、最終ラップには、井手翔太と鈴木光来も追いつき4台の集団にふくれ上がる。このバトルは、最終ラップの第2ヘアピンで前に出た阿部が制し、自己最高位を更新した。埜口は3位でチェッカーフラッグを受け、シリーズチャンピオンを獲得。井手が4位、鈴木が5位と続き、6位に菅原、7位に伊達悠太、8位に伊藤元治、9位に國峰啄磨、10位に松岡玲と続くトップ10だった。
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