第7戦オートポリス ST1000クラス 決勝レースレポート
News 2021.09.19
ST1000クラスのタイトル争いは、渡辺一馬と作本輝介のチームメイト同士に絞られて最終戦を迎えた。
14周で争われたST1000クラス。ホールショットは岡本裕生が奪い、渡辺、豊島怜、作本、榎戸育寛の順に1コーナーに進入する。スタート直後にホームストレート上で荒瀬貴が転倒したが、すぐにマシン撤去されて中断せずに続行された。
第1ヘアピンで作本が豊島をかわして3番手に浮上する。オープニングラップは岡本が制し、以下、渡辺、作本、豊島、岩戸亮介、南本宗一郎、榎戸、村瀬健琉、星野知也、石塚健の上位10台。
2周目の第2ヘアピンで作本が渡辺をかわして2番手浮上。岡本と作本のラップタイムは1分51秒台中盤から後半、3番手の渡辺は1分52秒台。先頭グループから徐々に渡辺が遅れ始め、5周目の作本と渡辺の差は2秒349まで広がる。先頭争いは岡本と作本の一騎打ちとなる。
作本が岡本の背後にヒタヒタと迫り、6周目に0秒296差にまで詰め寄ると第2ヘアピンで岡本のインを突いてトップに浮上する。岡本も抜かれて黙ってはいない。背後にピタリとつけると7周目のホームストレートでスリップから抜けて1コーナーでトップを奪い返す。今度は作本が岡本の背後に食らいつきテールtoノーズの激しいバトルを続ける。
3番手の渡辺に南本、岩戸が迫りセカンドグループを形成する。岩戸が徐々に遅れ始め表彰台争いは渡辺と南本の一騎打ちに。8周目の第1ヘアピン、レイトブレーキングから南本が渡辺をかわして3番手に浮上する。
岩戸の背後に星野が迫り5番手争いも岩戸と星野の一騎打ちとなる。8周目に星野が順位を上げると毎週順位を入れ替える激しいバトルを展開する。レース終盤にはそこに石塚、長谷川も追いついてくる。
迎えたファイナルラップ、作本がホームストレートのアウト側のラインからかぶせて岡本をパス、トップに浮上する。パッシングポイントの第1ヘアピン、第2ヘアピンも作本が抑えるが、上りセクション右50Rで僅かに作本がふくらんだインを突き岡本がトップを奪い返す。そのままトップでチェッカーフラッグを受け、待望のST1000クラス初優勝を飾る。
2位には悔しい作本。南本と渡辺の表彰台争いは南本が制して3位表彰台獲得。4位に渡辺。5番手争いは星野が制した。6位に岩戸。7位長谷川聖、8位石塚、9位伊藤和輝、10位豊島の上位10位であった。
シリーズチャンピオンは渡辺が獲得。2013年のST600チャンピオン以来2度目の全日本チャンピオンを決めた。
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