ワンサプライヤーでサポートも
News 2022.11.05
MFJから2023年シーズンの全日本選手権JSB1000クラスにカーボンニュートラル燃料をワンサプライヤーで供給することが発表された。
世界のモビリティ産業がカーボンニュートラルに向け動き出したことを受け、世界のモータースポーツ界の取り組みに先駆けて、MFJとしてカーボンニュートラル燃料の導入を検討した結果、今回のJSB1000クラスへのワンサプライヤーによるサポートを決定した。そこには、モータースポーツが社会全体のテーマに取り組んで行くことは、スポンサーやマスメディアに受け入れられ、持続可能なスポーツとなるために必要なこととの共通認識がある。
昨年より「本田技研工業株式会社」「ヤマハ発動機株式会社」「スズキ株式会社」「カワサキモータース株式会社」の国内4メーカー各社と協議を重ね、まずは、全日本ロードレース選手権のプレミアムクラスであるJSB1000から開始することとし、燃料は複数の候補の中から、国内モータースポーツをリードするスーパーGTで採用を決めたハルターマン・カーレス社の100%非化石由来のレーシングガソリンを選択した。
各社によるテストの結果、エンジンに改造を施す必要のない事が確認され、採用することになった。低CO2排出と温室効果ガス削減、JIS規格に則った性状等、安定した品質の53L缶での供給など、実際に使用するにあたりメリットは多い。しかし、唯一のデメリットは、複雑な製造過程の燃料のため、価格が高いこと。
そのデメリットを軽減する為、国内外車両メーカーによる補助に加え、ハルターマン・カーレス・ジャパン社が全日本JSB1000クラスのオフィシャルFUELサプライヤーとして協賛することなどの結果、特別価格で提供されることになった。
JIS規格に則った性状とはいえ、セッティング等のアジャストは必要となるため、エントラントに対して基本セッティングデータの共有とアドバイスが国内4メーカーから提供される予定ということだ。
<11月5日(土)JSB1000クラスカーボンニュートラル燃料導入についての記者会見>
【登壇者】写真左から(敬称略)
川本裕喜 ハルターマン・カーレス・ジャパン合同会社
藤坂之敏 本田技研工業株式会社 営業部 部長
倉田幸彦 ヤマハ発動機株式会社 MS統括部 MS戦略部 レース支援Gr 主査
近藤 豊 スズキ株式会社 スズキレーシングカンパニー カンパニー長
高倉 暁 カワサキモータース株式会社 営業本部 マーケティング部 部長
鈴木哲夫 一般財団法人 日本モーターサイクルスポーツ協会 会長
菅野光一 MFJロードレース委員長
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