新チーム「Sunny moto Planning」で全日本J-GP3に復帰
News 2020.02.20
長年、全日本ロードレース選手権の軽量クラスで活躍してきた小室旭。昨年は、一線を退き全日本ではミクニの村瀬健琉のアドバイザーに徹していた。
自ら走行会を開催したり、キッズスクールの講師をしたりして行く中でバイクを通して知り合った仲間が「全日本チャンピオンを獲る実力があるのに走らないのは、もったいない」と誕生したプロジェクトが「Sunny moto Planning」だ。現役に復帰したいという思いが残っていた小室の背中を後押し。スタッフは、バイク好きばかりだが、レースの経験は、ほとんどない。この日もタイムの計り方、サインボードの出し方をチームアドバイザーを務める遊畑靖之氏に教わっていた。
「この世界に長くいると自分自身で当たり前になっていたことだったのですが“レースのすごさ”を逆にボクに教えてくれたんです。昔の自分だったら走ろうとは思わなかったかもしれないですが、昨年、ミクニさんでアドバイザーをさせていただき、ライダーとどう向き合っていくのがいいかということを考えさせていただいたことで、自分自身も変わることができました。とても貴重な経験をさせていただいたことに感謝しています」
先日、2020年シーズンを戦うKTM RC250Rを初めて走らす予定だったが、マシントラブルで走れず、この日(2月19日)がシェイクダウンとなった。マシンから降りると「やっぱりバイクに乗るのは楽しい」と満面の笑みを浮かべた。
「やっとスタートラインに立てた感じですね。思っていたよりもマシンセットもスタッフの動きもスムーズに行うことができました。みんな頑張ってくれているので、コース上では走ることに集中できました。上出来だったと思います」
この日は、スポーツ走行2本を走り37周し、ベストタイムは1分01秒フラットだった。「0秒台に入らないのが、らしいでしょ(笑)」と自虐っぽく笑ってみせるが初めて乗るKTMに手応えを感じたようだ。
「まだレースをしていないので、どこまで走ることができるか分からないことばかりですが、あらためてバイクの楽しさ、サーキットを走るよろこび、仲間の大切さを感じました。簡単なチャレンジではありませんが、チャンピオンを目指して冒険をみんなで楽しみたいと思っています」
その先は、若手ライダーを走らせて行くこともビジョンにあると語った小室。2月中に、もう一度、筑波を走り、3月7日(土)の筑波ロードレース選手権開幕戦にエントリーし、現体制での初レースに挑む予定だ。