筑波ロードレース選手権シリーズ第1戦
News 2020.03.08
2020年シーズンの筑波ロードレース選手権シリーズ第1戦が、3月7日(土)に開催された。新型コロナウイルスの影響で当日チケットの発売中止、各所にアルコール消毒液の設置、受付やブリーフィングでは、可能な限り距離を取るなど感染防止対策をした中での開幕戦となった。
朝から気温が上がらず寒い曇り空となり、路面温度も10度に満たなかった。そんなコンディションの中で行われたST600クラスの公式予選では、全日本2年目のシーズンを迎える荒川晃大が真っ先にコースイン。気合いの入った走りを見せ、後続を見る見るうちに引き離して行くと計測4周目に57秒572をマーク! 見事にコースレコードを更新した。レースは、アクシデントがあり赤旗中断もあったが、危なげないレースを見せ独走優勝を果たした。 「前日の練習でいいセットが見つかり57秒台には入れられると思っていました。路面温度が低く難しい状況でしたが、エンジンも走っていたので、レコードタイムが出せてよかったです。決勝は、アクシデントが多く、最後も赤旗で終わってしまったので、全日本では、スッキリしたレースをしたいですね。全日本2年目のシーズンとなるので、まずは1勝を目指します!」と幸先のいいスタートを切った。
2位には、こちらも全日本2年目を迎える横山尚太が入り、3番手の阿部真生騎が国内ライセンスではトップ。阿部は、今回がST600での初レース。全日本ライダーに必死に食らいついて行き、デビューウインを達成した。「序盤はよかったのですが、後半は、ペースが落ちてしまいました。体力不足が分かったので改善して行きたいですね」と初優勝も多くの課題が残ったと語っていた。
初めてのST1000クラスレースとなった筑波選手権第1戦。九州から清末尚樹が遠征し、予選、決勝共に格の違いを見せつけ、ST1000の初ウイナーとなった。「マシン的には、昨年と、ほぼ変わっていません。タイヤが変わったので、そのフィーリングにもっと慣れて行きたいですね」と今回は肩慣らしと言ったところか。
その後方では、し烈な国内ライセンスクラスのトップ争いを坂本崇と梶山和輝が繰り広げた。このバトルは、最終ラップに自己ベストをマークした坂本が制し初優勝! 全日本では、OGURA CLUTCH with RIDE INで岩﨑哲朗のチーフメカニックを務めているが、レーシングライダーとしても、鈴鹿8耐出場を目指しており、その第一歩を踏み出した。
J-GP3クラスでは、小室旭が新チームSunny moto planningで初レースに臨み、予選では、ただ一人59秒台に入れる59秒881をマークしポールポジション。決勝でも2位に17秒530もの差をつける圧倒的な速さを見せつけた。「みんなが頑張ってくれたおかげで初レースを無事に終えることができました。全日本でも、いいレースをして、一人でも多くの方に楽しんでもらえればうれしいですね」と小室。
元気のいい走りを見せた木内尚汰が単独走行で2位、3位に大庭飛輝が入った。その大庭とバトルを繰り広げた田中風如が国内ライセンスクラス優勝となり、J-GP3デビューウインを飾った。
自らのチームで2020年シーズンに臨む岡崎静夏は、マイペースで調整しながらのレースとなり総合8位、国際クラス5位でゴールしている。