ル・マン24時間2020優勝、エストリル12時間2位表彰台
News 2020.09.27
もともと年間5戦ほどでシリーズを構築していたFIM EWC世界耐久選手権シリーズ。9月のボルドールを開幕戦〜翌年7月の鈴鹿8耐を最終戦とするようになって、年をまたいだシリーズ名称となっており、今季は2019ー20シーズン。
だが、世界的なパンデミックとも言うべきウイルスの流行により、今年4月のル・マンが8月29ー30日に延期さらには無観客、9月のボルドールは本来ならば翌2020ー21シーズンの開幕戦だが、今季シリーズに組み入れられ、鈴鹿8耐は年末近くに延期された。
しかし、その後も収まる気配のないこのウイルスの世界的な蔓延により、鈴鹿8耐は中止、ボルドールが最終戦となるが、肝心のサーキット側が無観客ではできないと中止を決める中、最終戦の舞台はMotoGPでも知られているエストリル(ポルトガル)12時間となったのだ。
かくして唯一の日本チームとして奮闘するF.C.C. TSR Honda Franceは、移動制限などの中でル・マン24時間に5度目のチャレンジ。しかも、実戦もまだまだ少ない新型Honda CBR1000RR-R FirebladeをTSRチューニングのEWC仕様として投入。新型CBR世界耐久デビューレースで、ほぼノントラブル、ノンミスで完勝を遂げた。
そして自力での逆転チャンプは難しい中ではあるが、先日、9月26日(土)に決勝レースが行われたエストリル12時間では、予選2番手から12時間の間終始ライバルたちとトップ争いを展開し、最終的には25秒差という、12時間耐久レースとしては僅差ながら2位表彰台に立ったのだ。
この結果、今季のFIM EWCタイトルはSUZUKIのS.E.R.T.(Suzuki Endurance Racing Team)が獲得、エストリルで優勝したYART – YAMAHAが2位、そして3位は、ル・マン2020で優勝、エストリルで2位となったF.C.C. TSR Honda Franceが獲得した。
以前シリーズ参戦し、何度もタイトルを獲得している全日本ロードレース選手権からはやや遠ざかっているTSRだが、世界を相手に戦っている日本チームとして是非注目してみよう!
(写真上:ル・マンの大型トロフィとチーム用小トロフィ、そして鈴鹿サーキットから贈られるトロフィ)
(写真下:エストリルの表彰式)
(最新情報は公式サイトで)
◎TSR公式Facebookページ(画像・動画も満載)