筑波ロードレース選手権シリーズ第1戦
News 2021.03.07
2021年も全国のサーキットに先駆けて筑波ロードレース選手権シリーズが3月6日(土)に開幕した。1都3県に緊急事態宣言が出ているコロナ禍の中での第1戦となったが、感染防止対策をしながら、お客さんを入れて開催された。当初の天気予報では、雨マークがあったものの、前日に雨が降り、当日は、晴れ間が広がり気温も上昇。3月とは思えない暖かさとなった。
注目は、全日本勢が大挙エントリーしたST600クラス。昨年も、このレースに参戦しコースレコードを樹立した荒川晃大が新型Honda CBR600RRで、どんなタイムを出すのか注目された。練習から57秒台に入れていた荒川は、公式予選で真っ先にコースインするとチームメイトの鈴木光来を引っ張る形でタイムを上げて行き、57秒412をたたき出し見事コースレコードを更新する。鈴木も57秒717をマークするが、ピットロードの速度違反があり、3番手に降順。2番手には、58秒170の横山尚太がつけた。4番手に58秒472の伊藤元治、5番手に58秒762の芳賀涼大と全日本勢が続き、6番手に小林隼士が58秒194でつけた。
決勝は、荒れた展開となった。ホールショットは、横山が奪い、荒川、芳賀、鈴木、阿部真生騎、伊藤、小林、渡辺海志郎と続くが、2周目の1コーナーでは、鈴木がトップに浮上。荒川、横山と続くが、3周目の第2ヘアピンで荒川が痛恨の転倒。再スタートを切るものの大きく遅れてしまう。その後、阿部も1コーナーで転倒しリタイア。鈴木が独走でレースをリードし、このままレース終了かと思われたが、第2ヘアピンで2台が転倒しオイルが出てしまう。ここに鈴木がさしかかったときにオイル旗が出ていたため、気をつけて走行したにも関わらず転倒。すぐに赤旗が提示され、レースは15周終了時で成立となり、鈴木が優勝。横山が2位、3位に芳賀、4位に伊藤、5位に小林、6位国内ライセンス最上位の渡邉一輝が入った。転倒から追い上げた荒川は、8位となった。
J-GP3は、若松怜が制し、ST1000は、ゼックことジェゲデ・ゼガライヤが優勝。2位に梶山知輝が入っている。JP250は、梶山采千夏が最終ラップの最終コーナーで鈴木悠大をかわして鮮やかな勝利を飾っている。