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| Rd6 SUGO | Rd7 SUZUKA | Rd8 TSUKUBA | Rd9 TI-AIDA | Rd10 MOTEGI | | PointRanking | |
R2-1 第6戦 |
1999.08.22(日) |
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ポール・トゥ・ウィンを狙い、グリッドへ向かう仲城英幸選手。 |
予選4番手スタートの山本武宏選手だったが、決勝では8位でゴールした。 |
125ccクラスで表彰台に上ったのはこの3人。 |
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今年から全日本に参戦し、初の表彰台に感激の柚木伸介選手。 |
今回の優勝で、シリーズチャンピオンにまた一歩近づいた仲城選手。 |
藤岡祐三選手は久々の表彰台ゲット。 |
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GP125cc決勝レースは、11:25、路面温度は50度を超えようという中で始まった。 ホールショットを奪ったのは、ポールポジションからスタートした仲城英幸。仲城は抜群のスタートを決め、その後もオープニングラップから後続を引き離す作戦だ。しかし、同じく好スタートを切った菊池寛幸が後続から抜け出して仲城を追う展開。3位以下は藤岡祐三を先頭にルーキーの柚木伸介、永田健二、中村実、久保和寛らの集団が続く。 レース後のインタビューで「スタートが良く、ホールショットが取れたので逃げ切ろうとした」と言う仲城は、その後もペースを緩めずに後続を引き離しにかかる。それを菊池は約2~3秒ほど後ろから追いかけていたが、レースが中盤に差しかかる頃から2台の差は徐々に縮まってきた。そして折返し点を過ぎる10周目、遂に菊池は仲城の直後まで迫ることに成功。35秒台の菊池に対して仲城は36秒台のペース。その差が縮まるのは時間の問題だった。ところが、その直後のヘアピンで菊池が転倒、そのままレースをリタイアしてしまった。これで楽になった仲城は、ややペースを落としつつも着実にトップを走り続ける。 後続はそれ以上に激しい闘いとなった。序盤、仲城と菊池の2台を追う構えを見せたのは予選から速さを見せていた藤岡。しかし、その後はペースが上がらず、再び5台での3位集団に飲み込まれてしまった。菊池の転倒により2位争いとなったこの集団は、レースが終盤に入るまで順位を目まぐるしく入れ替えながらの大バトルを展開。ストレートではスリップを嫌い、コース横幅全体を使って広がりながら駆け抜け、コーナーではテールTOノーズ、サイドBYサイドを繰り広げる。この集団から16周に入る目前で中村がスリップダウン。再スタートをしたものの、大きく順位を落としてしまう。これで柚木を先頭とした4台の争いとなり、柚木が2位、3位には一旦集団の後方まで順位を下げながらも再びポジションを回復した藤岡が入った。柚木は全日本ロードレース選手権参戦1年目の6レース目にして初表彰台、藤岡は1年ぶりとなる表彰台をそれぞれ獲得した。 「普段は後ろを見ることはあまりないけど、今日は菊池さんの追い上げが気になっていた。後ろに来ていることはわかっていたので、もし迫ってきたら先に行かせようと思っていた途端にいなくなってしまったので、その後は楽になった。レース後半にはタイヤがかなりタレてきたけど、もし、そのまま菊池さんがいてもストレートではマシンが良く走っていたので、何とか勝負できたと思う」 レース後のインタビューでこう語る仲城はこれで2連勝、今季3勝目。タイトルにまた近付いたと言えるだろう。 |
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予選・決勝とも嘉陽選手に追いつけなかった松戸直樹選手だが、運を味方につけた。 |
決勝スタート前、険しい表情の嘉陽哲久選手。 |
表彰台常連の松戸直樹選手・加藤大治郎選手。3位には中冨伸一選手。 |
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第5戦以外は全て優勝の松戸選手。 |
インタビューに答える大治郎選手。 |
3位争いを制したのは中冨伸一選手。 |
嘉陽哲久はトップを快走しながら転倒!! |
2戦連続でポールポジションの嘉陽哲久、僅かな差でそれを奪われた松戸直樹、前回もてぎ優勝での勢いをそのままに勝ちを狙いたい加藤大治郎。フロントローの3人はそれぞれの思惑を秘める中、GP250クラス決勝レースはスタートした。 スタートでダッシュしたのは大治郎。土曜日のポールポジションインタビューで「スタートがイマイチなので」と言っていた哲久も好スタートを見せ、大治郎の後に続く。松戸はスタートに失敗し、5番手あたりまで順位を下げてしまった。哲久は大治郎を4コーナーで捉えるとそのまま抜き去り、前回もてぎでも見せた気迫の走りでトップに立つ。「エンジンがかなり強力になりました」と自ら語っていた通り、もてぎでは大治郎、松戸の前に出るのが難しかったが、今回のSUGOではトップに立った後も大治郎に迫られるどころか、逆にその差をじわじわと広げていく。 松戸も2周目に入ってようやく3番手に上がると、まずは大治郎に挑みかかる。「大ちゃんと抜くのに手間取って、その間にタイヤの良いところを使ってしまった」と松戸がレース後に語っていたように、松戸は大治郎を抜くのに6周を費やしている。その間、松戸に3秒程度のアドバンテージを付けて哲久はトップを快走。13周目あたりから松戸のペースが上がり、哲久との差をじわじわと縮め始めてきた。15周目には一旦は哲久との差を1秒とした松戸だが、周回遅れに絡み再びその差が2秒2まで開いて迎えた16周目のSPアウトコーナー、トップを走る哲久の前を5台の周回遅れが走り、それをかわそうとした哲久が接触するように転倒。2戦連続のポールポジションを獲得し、初優勝をも狙おうとしていた哲久の目論見は、ここで潰えてしまう。 これで松戸が単独トップになり、その後を少し離れて大治郎。3位争いとなったのが、中冨伸一、山口辰也、大崎誠之、関口太郎によるバトル。当初中冨が単独で3位を走行していたが、後続から来た3台がレース後半に絡みだし、ついには4台による激しいバトルを展開することになったのだ。レース終盤、一旦は中冨の前に出て3位まで浮上した山口だが、最終ラップ、馬の瀬のツッコミで満を持して中冨が再び山口に仕掛けてパス。そのまま逃げ切った中冨が3位表彰台を獲得した。 「テストからいろいろ試して1分30秒台にも入っていて、いいカンジだったけど、ポールポジションはやられちゃいました。大ちゃんを抜くまでにちょっと時間がかかってしまった。周回遅れが見えてきて、哲久くんは5台の中で転倒したカンジだったから、その後は目茶苦茶慎重に走りました。まだまだタイトルは意識せずに、残り全部を勝つもりでいきます」 今季5勝目を挙げた松戸は、レース後にこう語っている。 |
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好調のスズキ勢。北川圭一は現在ランキング・トップを死守。 |
いよいよ決勝、ピットを飛び出していく梁明選手。 |
トップ集団の常連になってきた玉田誠選手。決勝直前に余裕の表情。 |
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今シーズン2度目の優勝に、トロフィーを高々と掲げる梁選手。 |
見事ポール・トゥ・フィニッシュを決めた梁選手。 |
インタビューは終始和やかな雰囲気。 |
第2戦に続き、スズキの1・2フィニッシュ!! |
第2戦SUGOで見せたスズキの1・2フィニッシュを再現すべく、ポールポジションに梁明、3番手に北川圭一と並んだSB/S-NKクラス。その2名に割って入るように2番手に井筒仁康、4番手に芹沢太麻樹のカワサキ勢が並ぶフロントロー。 ホールショットを奪ったのは芹沢太麻樹で、北川圭一、井筒仁康と続き、「スタートが良かったら逃げ切り」と予選終了後に語っていた梁明が、スタートでやや出遅れてその後ろに付く。レースは序盤からこの4台=フロントローの4台がトップグループを形成しながら展開された。ポールTOウィンを目論んでいた梁がじわじわと順位を上げ、5周目には芹沢をかわしてトップに浮上した。その後北川も2位に浮上し、カワサキの1・2フォーメーションが完成した。一方後続では、武石伸也、伊藤真一、吉川和多留、玉田誠らのグループから、レース中盤になると吉川和多留が抜け出し、トップ4台を追う展開を見せてきた。 25周のレースが折返し点を過ぎる頃、逃げ切りを図る梁から約3秒ほど遅れて2位争いを展開していた北川、井筒、芹沢のうち、井筒が馬の瀬コーナーで転倒。戦列を離れるが、後続からペースを上げて追い上げてきた吉川がこの2台に絡み、2位争いは再び3台へと。レース終盤、梁がトップを守り続ける中、北川が2位争いから抜け出し単独走行、芹沢と吉川の3位争いマッチレースが展開される。周回が進むにつれて激しくなるこの争いは、最終ラップ、レインボーコーナーで吉川が芹沢をパスして決着が付く。レースは梁、北川のスズキファクトリーの1・2フィニッシュ、3位には吉川が入賞した。 後続では、伊藤真、武石との争いから抜き出た玉田が5位と健闘、辻村猛が8位でレースを終えている。 「今日の勝利は予定通りというより、理想通りの形。このところいいポジションを走っているのにトラブルで結果が出てなかったので、今回の優勝は嬉しいですね。メカニックが頑張ってくれたので、セッティングもバッチリ決まったし、今回のレースではトラブルは全く心配ありませんでした。点数を付けるなら100点満点です。マシンがSUGOとの相性が良いのもあるけど、最高の結果でスタッフや皆に感謝しています」とは、レース後の梁のうれしいコメントだ。 |
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