R2-1 Express

quick announcement on-line

R2-1 character


| Rd1 MINE | Rd2 SUGO | Rd3 TSUKUBA | Rd4 SUZUKA | Rd5 MOTEGI |
|
Rd6 SUGO | Rd7 SUZUKA | Rd8 TSUKUBA | Rd9 TI-AIDA | Rd10 MOTEGI |
|
PointRanking |

R2-1 第7戦
筑波スーパーバイクレース決勝
大会公式レポート

1999.09.19(日)
09.23(木)掲載


MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第8戦
  • 開催日/予選:9月18日(土)、決勝:9月19日(日)
  • 天候/予選:曇り、決勝:晴れ
  • 開催場所/筑波サーキット(2.070km)
  • 入場者数/決勝:11,215人

梁 明が今季3勝目 スーパーバイククラスのタイトル争いが激化

終盤戦を迎えた全日本ロードレース選手権第8戦が、曇り空の茨城県、筑波サーキットで行なわれた。スーパーバイククラスでは梁 明(スズキ)が余裕のレース運びで今季3勝目を上げ、ランキング3位に浮上。北川圭一(スズキ)、吉川和多留(ヤマハ)が3位、2位となり、この二人が同ポイントでランキングトップに並んだ。GP250クラスでは、加藤大治郎(ホンダ)が今季3勝目を上げ、松戸直樹(ヤマハ)に6ポイント差まで迫った。GP125クラスは、藤岡祐三(エンデュランス)が5年振りの優勝を果たした。


予選レポート


■スーパーバイク
 タイトル争いがし烈なこのクラスは、予選から激戦となっていた。まず1回目の予選A組ではランキング2位の北川圭一(スズキ)が57秒714でトップタイム、B組では前戦鈴鹿で今季2勝目を上げ現在ランキングトップに立っている吉川和多留(ヤマハ)が北川のタイムを上回る57秒320を出し、暫定のポールポジションを得た。今にも雨が落ちてきそうな曇り空の下で行なわれた午後の予選では、上位陣では吉川以外のライダーが午前中のタイムを更新した。A組の武石伸也(カワサキ)が1回目の吉川のタイムをわずかに上回る57秒304をマークし、ポールポジションを獲得。2番手が吉川、3番手に北川が入り、フロントロウの最後、4番手には梁 明(スズキ)が滑り込んだ。57秒台に9台、58秒台に10台という激戦の予選結果となった。



■GP250
 前戦鈴鹿の転倒で、加藤大治郎(ホンダ)に9ポイント差と迫られた松戸直樹(ヤマハ)は、転倒をこのレースまで引きずることになった。松戸は、車体を新しく作り直し筑波に持ち込んだが、昨日の公式練習が雨のため車体のセットアップが間に合わず、予選タイムは58秒045で予選4番手。このため、加藤と嘉陽哲久(TSR)によるポールポジション争いとなった。加藤は1回目のタイムアタックで57秒851をマーク、午後のセッションでは自らのタイムを更新できなかった。一方の嘉陽は午後の予選で57秒884をマークしたがわずかに及ばず、予選2番手スタートとなった。3番手には第2戦SUGOで3位入賞を果たした山口辰也(ホンダ)が入った。



■GP125
 これまで、GP125クラスのコースレコードは1分0秒090。午後から行なわれた予選2回目、予選A組では、2年目のタイトルへ向けて好調な仲城英幸(ホンダ)が、1分0秒078をマークし、わずかながらコースレコードを縮めたが、1分の壁を破れなかった。ところが続く予選B組で、これまで3位1回、4位2回の成績でランキング4位につけている藤岡祐三(エンデュランス)が、予選終盤に59秒972をたたき出し、新コースになって以来、初めて1分を切るタイムを出した。予選2番手は仲城、3番手には前戦鈴鹿で初のポールポジションを獲得した鈴木基裕(ホンダ)が入った。ランキング2位の上江洲克次(ヤマハ)は2列目の5番手からのスタートだ。



決勝レポート


■スーパーバイク
梁 明(スズキ)が余裕のレース運びで今シーズン3勝目 ランキング3位に浮上

 3番グリッドの北川圭一(スズキ)、4番グリッドの梁 明(スズキ)のスズキコンビが好スタート。これにポールポジションの武石伸也(カワサキ)、去年のチャンピオン、伊藤真一(ホンダ)、芹沢太麻樹(カワサキ)が続く。北川、梁、武石がトップグループを形成、セカンドグループは伊藤、芹沢、吉川和多留(ヤマハ)、渡辺篤(スズキ)の4人。その中から伊藤が先頭集団を追い始め、吉川も6周目に集団を抜け出し、伊藤を追撃する。12周目には伊藤と吉川が完全に前の3台に追いつき、5台のトップ争いとなった。さらに14周目、吉川が伊藤と武石を抜き3位に浮上、前のスズキ2台のテールに張りついた。16周目、伊藤も武石をかわし再び4位に。21周目、満を持して梁が北川をパスすると、ペースを上げて逃げきりの態勢に入った。5位 武石の後方では、渡辺を先頭とする6位争いが激しい。玉田誠(ホンダ)、芹沢、亀谷長純(スズキ)の4台は十数周に渡って接近戦を繰り広げていた。渡辺はレース終盤、この集団から抜け出し武石に迫るが及ばず、6位でチェッカーを受けた。上位陣の順位はゴールまで変わらず、梁は今季3勝目を上げ、ランキング3位に浮上。北川と吉川は、梁から21ポイント差で同点の首位に並んだ。4位に伊藤が入り、タイトル争いに望みをつないだ。


ライダーコメント

優勝 梁 明:
事前テストからセッティングが出ていたので、自信はあった。直前まで風邪をひいていたがそれも治り、今日は絶好調。北川さんよりソフトのタイヤを選んだが、これがうまくいった。北川さんのタイヤがスライドしていたのが分かったので、自分の方が有利だと思っていた。残り2戦、勝つことだけを考えていきたい。

2位 北川圭一:
梁よりハードのタイヤを選んだので、後半に有利だと思っていたが、タイヤはソフトの方がよかったようだ。梁に抜かれた後はついて行けず、後ろから来た吉川を何とか抑えた。まだ1勝しかしていないので、タイトルよりも勝つことを考えて、残り2戦を頑張りたい。

3位 吉川和多留:
前戦の鈴鹿で勝って、事前テストでも好調だったので、レース前に変な余裕があった。スタートの失敗はその余裕のせいかもしれない。追い上げのときにタイヤを使ってしまい、最後、北川を追いきれなかった。マシンはかなり仕上がってきたので、残り2戦は梁に絡む位置でレースをしたい。



■GP250
加藤大治郎(ホンダ)が今季3勝目 ランキングトップの松戸直樹(ヤマハ)に6ポイント差と迫る

 ポールポジションの加藤大治郎(ホンダ)が好スタート。3番グリッドの山口辰也(ホンダ)、前戦鈴鹿で転倒し、予選で不調だった松戸直樹(ヤマハ)、第6戦SUGOの転倒負傷が癒えない嘉陽哲久(TSR)が続く。嘉陽は6周目に松戸をかわし2位に浮上し、加藤、嘉陽、松戸、山口の順で並ぶ。これに酒井大作(エンデュランス)、中冨伸一(ホンダ)らが続く。8周目あたりから嘉陽はトップの加藤に迫り、逆に松戸は遅れ始めた。11周目、加藤を追っていた嘉陽が第2ヘアピンの進入で転倒、加藤は単独のトップとなった。一方、嘉陽の転倒で2位に上がった松戸だが、今度は追い上げてきた山口の追撃に遭い、苦しい展開となった。ランキングトップを走る松戸にとって、ポイント獲得は必至。かろうじて山口を抑え、2位でチェッカーを受けた。加藤は楽なレース運びで今季3勝目。松戸とのポイント差を6ポイントにまで詰めた。激しい4位争いは26周目、第1ヘアピンで中冨が酒井を抜き、決着した。中冨はこれでランキング3位に浮上。


ライダーコメント

優勝 加藤大治郎:
ポールポジションを取ったが、レースは接近戦だと思っていた。スタートで飛び出して、後は成り行きで作戦を考えるつもりだった。うまくいったのでよかったが、今日のペースは限界。ポイント争いは考えていない。

2位 松戸直樹:
思ったよりセッティングが煮詰まらず、つらいレースだった。フロント回りのセッティングが決まらず、さっぱりしないレースだったが、今日の状態では2位はしかたがない。ポイントが欲しかった。

3位 山口辰也:
トップが見えるところでレースができてうれしかった。松戸さんにしかけようと思ったが、そのたびにバックマーカーにはばまれて、行けなかった。次戦のTIでも、今回のようなセッティングができるようにしたい。



■GP125
ベテラン菊池寛幸(ホンダ)のトラブルで、藤岡祐三(エンデュランス)が5年振りの優勝

 上位グリッドは全車、きれいなスタートを見せた。2番グリッドからスタートしたディフェンディングチャンピオン、仲城英幸(ホンダ)がその集団をうまく抑えて、ホールショットを奪った。仲城のすぐ後ろには3番手スタートの鈴木基裕(ホンダ)がつけ、菊池寛幸(ホンダ)、ポールシッターの藤岡祐三(エンデュランス)、中村実(ホンダ)、上江洲克次(ヤマハ)ら8台のトップグループが形成される。4周目に菊池が2番手に上がると、いつものように仲城、菊池の一騎討ちになった。何度も順位を入れ換える二人だが、14周目、1コーナー立ち上がりで仲城がハイサイド転倒。これに鈴木が巻き込まれ、トップグループから2台が脱落した。これで菊池は2秒近いアドバンテージを得た。さらに20周目、4位争いをしていた山本武宏(ホンダ)と井手敏男(ホンダ)の2台が第2ヘアピンで転倒。トップグループは3台となった。菊池を追う藤岡は徐々にその差を詰め、最終ラップの最終コーナーで菊池のインを刺し、5年振りの優勝を果たした。

ライダーコメント

優勝 藤岡祐三:
レース序盤は、菊池さんについていけなかった。最終ラップだけはなぜか横に並べたので、抜くことができた。勝ったと実感できたのは、ゴールラインを過ぎてから。優勝は5年振りなのでとてもうれしい。

2位 菊池寛幸:
途中からエンジンの調子が悪くなり、あれ以上ペースアップできなかった。仲城のタイヤが滑っていたので、落ちていくだろうと思っていた。最終ラップ、藤岡がどこまで来るか予想がつかなかった。結果には満足している。

3位 中村 実:
前戦の鈴鹿でエンジンが速かったので、同じ仕様で筑波に臨んだが、ここのコースには合わなかった。他の人たちは、違う仕様を使っているのを後で知った。一発のタイムは出せるが、持続させられない。3位は上出来。


激感シート

大迫力の「激感シート」で思わず身を乗り出す観戦客

R2-1激感シート情報はこちら


予選

決勝

午前

午後

総合

レポート

125

125

125

125

125

超・速報

大会公式レポート

250

250

250

250

250

SB/S-NK

SB/S-NK

SB/S-NK

SB/S-NK

SB/S-NK

| Rd1 MINE | Rd2 SUGO | Rd3 TSUKUBA | Rd4 SUZUKA | Rd5 MOTEGI |
|
Rd6 SUGO | Rd7 SUZUKA | Rd8 TSUKUBA | Rd9 TI-AIDA | Rd10 MOTEGI |
|
PointRanking |





(c)MFJ All Japan Road Race Championship All Rights Reserved.