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| Rd6 SUGO | Rd7 SUZUKA | Rd8 TSUKUBA | Rd9 TI-AIDA | Rd10 MOTEGI | | PointRanking | |
R2-1 第8戦 |
1999.09.19(日) |
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59秒台という驚異のタイムでポールポジションをゲット、スターティンググリッドに向かう藤岡祐三選手。 |
菊池寛幸選手(#12)を追う仲城英幸選手(#1)。レース中盤に激しいトップ争いから脱落した仲城選手は、シリーズタイトルの決定を先送りにしてしまった。 |
全ての力をレースに注ぎ、限界ギリギリのバトルを終え、精根尽き果てた?トップ3の選手たち。 |
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5年ぶりに全日本での優勝をきめた藤岡祐三選手。あまりに久しぶりなので表彰台の上でカタくなっていたらしい。 |
筑波恒例のパレードで、観客に手を振る(左から)中村実選手、藤岡祐三選手、菊池寛幸選手。 |
表彰後のインタビューで、レースを振り返る選手達。リラックスした表情で、ジョークも飛び交う。 |
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ランキングトップ、97ポイントの仲城英幸にとって、今回のレースは68ポイントで同2位の上江洲克次のレース結果によっては、タイトルが決まるという重要なレースだった。 ポールポジションこそ59秒台で藤岡祐三に奪われたが、2番手スタートの仲城は好スタートを決め、ホールショットからレースをリードしようとする。しかし、レース序盤から3番手グリッドスタートの鈴木基裕、同6番手の菊池寛幸、そして藤岡、中村実、上江洲克次、井手敏男、山本武宏の8台が1列になって激しいトップ争いを展開。特に前の4台による争いが激しく、トップを守ろうとする仲城に対し、鈴木、菊池らが激しく順位を入れ換えながらのレースが繰り広げられる好バトルとなった。 レースが中盤に入ってもそのバトルは続いていたが、15周目の第1コーナーで菊池の直後にいた仲城がハイサイドで転倒すると、横にいた鈴木も絡んで転倒するアクシデントが発生。このアクシデントで、後続との差を広げたのが菊池だが、藤岡がその間に2番手に浮上し、菊池を追う展開へと変わる。中村も山本、井手、上江洲らとのバトルから抜け出して、藤岡と共に菊池を追う。 そして20周目、ペースの上がらない菊池に追いついた2台は、一旦は独走になっていたトップ争いを再び展開する。残り数周の時点で藤岡は一旦菊池をかわしてトップに立つが、「抜けるペースではなかった」と自ら語ったように、トップをキープすることはできず、菊池もアクセルが開けられない現象をかかえたままの走行となる。最終ラップに突入したバックストレート、直前にも同じところで菊池を抜いた藤岡は、ここで再び菊池に並び前に出ると、そのままトップを死守して久々の優勝を飾った。 レース後の藤岡は 「5年ぶりの優勝で、優勝したことを忘れてました。最終ラップに何故かペースが上がって、インに入れたので、意地でも引くか!と思ってました。ゴールラインを通過して初めて優勝したことを実感したけど、久々なのでドキドキしてしまった」 と語っている。 上江洲が4位に入ったことで、ノーポイントに終わった仲城との差を16とし、逆転タイトルへの可能性を大きくすることになった。 |
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かろうじてフロントローをキープした松戸直樹選手。スタートが決め手の筑波で、ライバル・加藤大治郎選手に先行を許してしまった。 |
予選5番手、決勝4位の中冨伸一選手。安定した速さで、常に上位にくい込んでくるライダーだ。 |
スタート前でもこの余裕?!ポールスタートの加藤大治郎選手と、SBの武田雄一選手。 |
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HRCのアドバイザー・辻本聡氏(左)と、ホンダの応援に駆けつけたインディードライバー・服部尚貴選手。 |
スタートから好調にとばし、0'57.977のベストタイムをたたき出した嘉陽哲久選手だったが、11周目に転倒、リタイアとなってしまった。 |
しだいに緊張感が高まってくるスタート直前、スタンドの観客も思わず息をのむ一瞬だ。 |
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トップをいく加藤大治郎選手を追う松戸直樹選手(#3)、嘉陽哲久選手(#10)。序盤はやはりこの選手達の三つ巴の戦いになった。 |
表彰台でシャンパンをかけ合う選手達。加藤選手はここでも松戸選手の攻撃の的。 |
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2連勝で飾る。 |
前回の鈴鹿で加藤大治郎が優勝し、松戸直樹がノーポイントで終わったため、俄然白熱してきたGP250クラスのタイトル争い。それに対しては両者とも特に意識はせず、イケる時にイクというスタンスだ。 決勝レースは、「決勝レースは接戦になる」と予想していた大治郎がポールポジションから好スタートを決め、レース序盤からレースをリードし始めた。前回の転倒の影響により「マシンのセッティングがまったく決まらなかった」という松戸が2番手に付け、嘉陽哲久、山口辰也、中冨伸一とトップ集団を形成する。 レース序盤、4番手の山口までが1列に並んで周回を重ねるが、6周目に入った1コーナーで哲久が松戸ををパス。2番手に上がるとマシンに悩む松戸を引き離しつつ、前を行く大治郎を追い始める。哲久は思い切りの良い走りで大治郎との差を縮めつつ周回を重ねていたが、11周目の第2ヘアピンで転倒。そのままリタイアとなる。これで2番手争いとなった松戸と山口は、レース中盤には接近戦を展開。その間にも大治郎は58秒台前半の安定したペースでトップをキープする。 周回遅れが徐々に絡み始め、順調に処理する大治郎に対して、処理に手間取った松戸は大治郎との差はじわじわと広がっていく。同様に、松戸と山口の差もやや広がったままの展開だ。一方、後続では中冨と酒井大作の一騎討ちが展開され、大きく開いたその後方では江口謙と宮崎敦の2台がバトルを展開する。 結局レースは攻めきれなかった松戸が周回遅れなどに阻まれたこともあり、結果的に大治郎に5秒以上の差による独走優勝となった。3位は久々の表彰台に立った山口、4位争いは結局中冨が制した。 「今回の予選は、タイム的に接戦だったので、あまりポールポジションをとったという感覚がなかった。だから、スタートを決めてその後に状況に合わせて作戦を考えようとした。これ以上上げるとリスキーになるので、安定して走れる58秒台をキープした。去年のTIは結果が残っていないし、テストもまだなので、それ次第です。ポイントは詰まったけど、一つひとつをきっちり走るだけです」 と優勝した大治郎は話している。 これで、ランキングトップの松戸が134、大治郎が128とその差は6と縮まった。タイトル争いは最後までもつれ込みそうだ。 |
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ポールスタートの武石伸也選手だったが、決勝では後半で苦戦、5位でフィニッシュとなった。 |
ワークス勢に立ち向かう男・玉田誠選手は7位。 |
女性ファンの多さもナットクの好青年・渡辺篤選手は6位。 |
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スズキ勢はトップ10に4台も入る好調ぶり。亀谷長純選手は9位フィニッシュ。 |
TEAM YELLOWCORNの鶴田竜二選手。SN-Kクラスではトップの13位。 |
エンジン音が高まり、いよいよ戦いの火蓋が切って落とされる。 |
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今シーズンただ1人、3勝目をあげた梁明選手。残り2戦でタイトル争いに割って入れるか? |
2位フィニッシュの北川圭一選手。タイトル争いは最終戦まで持ち込まれそうだ。 |
レース終了後、プレスルームでインタビューを受ける梁明選手。 |
タイトル争いは、吉川和多留と北川圭一が同点に |
第3戦の筑波以降、鈴鹿での2度の表彰台を含めて5戦連続で表彰台に上がり、絶好調の吉川和多留。ポイント争いでもトップに立ち、2番手から決勝スタートとなった。 その決勝レースで吉川はやや遅れ、代わってホールショットを奪ったのは北川圭一、続いて梁明の好調スズキコンビだった。その後にポールポジションの武石伸也、芹沢太麻樹、伊藤真一、吉川の順。レース序盤から北川、梁、武石の3台が後続を引き離しながらトップ争いを展開する。しかし、後続から抜け出た伊藤と吉川がレース前半が終了する頃にはトップ3台に加わった。 その後、「テストも良く、鈴鹿でも勝ってるので変な余裕があったからスタートで遅れてもよいかな…」と語るほどの自信を見せていた吉川が伊藤、武石をかわして3位へ浮上。伊藤も武石をかわして4位へ順位を上げると前の3台を追走する。 レース終盤にはそれまで様子を見ていた梁が、北川をパス。トップに浮上するとスパートをかけて北川と吉川を引き離してその差を広げていく。より一層激しくなったのは、北川と吉川のバトルだ。周回遅れを挟んでの激しい攻防は、最終ラップの最終コーナーまで続くが、結局北川がという僅差で逃げ切って2位、吉川は3位、粘った伊藤が4位、武石が5位で終わった。 「実は、今週の火曜日・水曜日と39.5度の風で寝込んでいたので、頭がボーッとしていたんです。今日は全快でしたけど。北川さんがソフトかハードかわからなかったので、最初は付いていってレースの流れを見ながら作戦を考えました。自分のタイヤの方がイケると思ったので、少し様子を見てスパートしたんです。北川さんと同じペース(57秒後半)で走れば無理がなく、何とかなりそうだと思ってそのペースを維持しました。展開としてはイメージ通りです。今後は勝ちを一つひとつ得て、自分にとってタイトルの可能性に賭けたいと思ってます」 レース後の梁は、こう話している。 これで暫定ランキングのトップに、122点同士で吉川と北川が並ぶことになった。SBクラスのタイトル争いも最終戦までもつれ込むことになるだろう。 |
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