R2-1 Express

quick announcement on-line

R2-1 character


| Rd1 MINE | Rd2 SUGO | Rd3 TSUKUBA | Rd4 SUZUKA | Rd5 MOTEGI |
|
Rd6 SUGO | Rd7 SUZUKA | Rd8 TSUKUBA | Rd9 TI-AIDA | Rd10 MOTEGI |
|
PointRanking |

R2-1 第9戦
TI スーパーバイクレース決勝
大会公式レポート

1999.10.24(日)
10.29(金)掲載


MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ第9戦
  • 開催日/予選:10月23日(土)、決勝:10月24日(日)
  • 天候/予選:晴れ、決勝:晴れ
  • 開催場所/TIサーキット英田(3.703km)
  • 入場者数/決勝:25,200人

絶好調の梁明(スズキ)が今季4勝目
初タイトル獲得へ望みをつなぐ

残り2戦となった全日本ロードレース選手権、第9戦が快晴の岡山県英田郡のTIサーキット英田で開催された。スーパーバイクでは、シリーズ中盤から圧倒的な強さを発揮している梁 明(スズキ)が今季4勝目を上げ、初タイトルへ望みをつないだ。GP250ではマシンのセッティングが煮詰まってきた加藤大治郎(ホンダ)が4勝目を得て、ランキングトップの松戸直樹(ヤマハ)に3ポイント差と迫った。またGP125では、菊池寛幸(ホンダ)が仲城英幸(ホンダ)をわずかに抑え今季2勝目、仲城のタイトル決定を最終戦に持ち越した。



予選レポート

■スーパーバイク
 北川圭一(スズキ)と吉川和多留(ヤマハ)が同ポイントでタイトル争いをリードし、それを絶好調の梁 明(スズキ)が21ポイント差で追うこのクラス、予選1回目は、スズキ勢が上位を占めた。トップタイムをマークしたのは渡辺篤(スズキ)で、これに梁、北川と続く。ここまでが1分31秒台で、タイトルを争う吉川は4番手。ところが、午後から行なわれた2回目の予選では、事前テストからサスセッティングが決まり調子のよかった武石伸也(カワサキ)が1分31秒366をマークし逆転のポールポジション。ワールドスーパーバイクに参戦している藤原克昭(スズキ)が97年に記録した1分31秒652のコースレコードを破った。1回目の予選で好タイムを出したスズキ勢はタイムを更新することができなかったが、決勝では混戦が予想される。


■GP250
 このクラスのコースレコードは1分33秒034で、97年に加藤大治郎(ホンダ)が、さらに全くの同タイムを今年からワールドGPに参戦している昨年のチャンピオン、中野真矢(ヤマハ)が98年に記録している。その加藤が、1回目の予選開始早々に1分32秒台をマークし、自らのレコードを破った。また、ファクトリーの2台に割って入る活躍を見せている嘉陽哲久(TSR)も32秒台に突入、2番手に付けた。さらに、午後からの予選2回目で加藤は1分32秒346をマークし、コースレコードを大幅に更新した。これに、嘉陽が1分32秒493とタイムを更新し、ランキングトップを走る松戸直樹(ヤマハ)と、関口太郎(ヤマハ)までが1分32秒台で続く。予選4番手の関口と8番手の宮崎敦(ヤマハ)は、今回から来年型のヤマハTZ250に乗っている。


■GP125
 2組に分かれて行なわれたこのクラスの予選のA組1回目、昨年のチャンピオンで、現在ランキングトップの仲城英幸(ホンダ)が最終ラップに1分36秒751のコースレコードをマーク。A組、B組を通して、午前中は圧倒的な速さで暫定のポールポジションを決めた。さらに午後の予選で仲城はタイムを詰め、1分36秒572をマーク、強さを発揮した。優勝1回、2位2回と活躍している元GPライダー、菊池寛幸(ホンダ)もコースレコードを上回るタイムを記録し、A組で2番手を得た。ところが、B組2回目で前戦の筑波でポールポジションからスタートし5年振りの優勝を果たし、現在ランキング3位につけている藤岡祐三(NER)が1分36秒525とわずかに仲城を上回るタイムを出し、2戦続けてのポールポジションを獲得した。



決勝レポート

■スーパーバイク
北川(スズキ)転倒ノーポイント 吉川(ヤマハ)が3位入賞で5年振りのタイトルに王手をかける

 北川圭一(スズキ)と吉川和多留(ヤマハ)が同ポイントで並び、タイトルを争っている。スタートは梁 明(スズキ)、北川のスズキコンビが飛び出した。その後ろにポールポジションからスタートの武石伸也(カワサキ)、芹沢太麻樹(カワサキ)、井筒仁康(カワサキ)のカワサキ勢が続く。6位以降は伊藤真一(ホンダ)、吉川ら計11台のトップグループとなる。トップ争いは3周目に北川が梁をパス、5周目には武石も梁を抜く。さらに武石は7周目、トップを行く北川を抜き去り、混戦のトップグループを引っ張って行く。9周目、最終コーナーの手前で2位の北川が転倒、上位陣の一角が崩れた。これを機に、武石、梁、芹沢、吉川までの4人が後続グループを引き離し、第1集団を形成。武石は1位を守ったままレースをリードしていった。しかし19周目、バックストレートエンドで梁が武石のインを刺し、ついにトップに立つ。さらに20周目、芹沢が武石をパスして2位に、22周目に吉川も武石を抜いて3位に上がった。絶好調の梁は、最終ラップに決勝中自身のベストラップを叩き出し、今季4勝目。芹沢は第1戦以来の表彰台、チャンピオンに最も近い吉川は手堅く3位に入賞し、94年以来のタイトルに王手をかけた。

ライダーコメント

優勝 梁 明:
ここで勝たないとタイトルの可能性がなくなってしまうので、確実に勝っておきたかった。タイヤの持ちは自分も余裕はなかったが、みんなきつい状況だったようなので、がまんして走った。終盤はいつスパートをかけていいかを探りながら行った。最終戦は速いライダーが大勢走るので、言い訳しなくていいレースをしたい。

2位 芹沢太麻樹:
開幕から自分自身は絶好調だったが、マシンのセッティングなどがかみ合わなかった。決勝で初めてのタイヤを使い不安があったが、辛いのは自分だけではないと言い聞かせて頑張った。最終ラップは、勝たなければいけないと意識し過ぎてミスしてしまった。最終戦は、全日本の高いレベルを見せるためにも、頑張りたい。

3位 吉川和多留:
最終戦を楽に戦うために、北川さんより前でチェッカーを受けようと思っていた。しかし、路面温度か気温の影響で、予選からタイヤセレクトが難しく、不安を抱えていた。さらに、北川さんが転んだのを見て気持ちが引けてしまったが、最低でも3位には入りたかった。最終戦は守りに入らず、勝ってチャンピオンを決めたい。


■GP250
加藤(ホンダ)4勝目を上げて松戸(ヤマハ)に3ポイント差と迫る

 ランキングトップの松戸直樹(ヤマハ)を追う加藤大治郎(ホンダ)は、第7戦、8戦と2連勝。予選でもコースレコードを更新した。スタートこそ松戸が抑えたが、1周目のバックストレートで加藤はトップに立ち、そのまま松戸を従えてレースをリードしていく。加藤はペースを上げ、予選タイムを上回る1分32秒319のコースレコードをマークしながら、松戸を引き離していく。レース中盤には5秒以上のアドバンテージを築き、安定した速さで独走、そのまま今季4勝目を上げた。一方、加藤に離され思うようにペースの上がらない松戸は、予選2番手の嘉陽哲久(TSR)の追撃を受ける。最終ラップ、バックストレートエンドで嘉陽が松戸を抜くが、左ダブルコーナーで松戸が抜き返し、さらに2度順位を入れ換えて、松戸が何とか2位を確保。貴重な17ポイントを得た。二人のポイント差は3。最終戦でチャンピオンが決まる。3位の嘉陽は今季4度目の表彰台。このレースでデビューした2000年型ヤマハTZ250の関口太郎は5位に入賞した。

ライダーコメント

優勝 加藤大治郎:
結果的に独走になったが、混戦になると思っていた。マシンも速くて、調子がよかったのでストレートで松戸選手を抜くことができた。最終戦はWGP帰りのライダーも出るので、負けないようにしたい。

2位 松戸直樹:
事前テストから車体のセッティングが決まらず、レースウイークに入ってもセッティングを何度も変更した。その中では今日が一番よかったが、大治郎に離されてしまった。しかし、最終戦へ向けていい感触は持てた。

3位 嘉陽哲久:
序盤はペースが上がらず、中盤になってリズムをつかむことができた。その時点で今回は勝ちはないと思い、2位ねらいに切り換えたが、最後にミスをしてしまった。最終戦はGPライダーが走るので楽しみだ。


■GP125
菊池(ホンダ)が今季2勝目を上げ、仲城(ホンダ)のタイトル決定を阻止

 このレースでチャンピオン決定の可能性がある仲城英幸(ホンダ)と、予選3番手スタートの菊池寛幸(ホンダ)が好スタート。菊池がレースをリードし、それを仲城が追う形となった。しかし、この二人に割り込んで来たのが、予選6番手スタートの加藤徹(NER)だ。3周目、バックストレートで仲城がトップに立つと、すかさずヘアピンで菊池が抜き返し、続く90度の左連続コーナーで加藤が2位に上がる。毎周のように3台は順位を入れ換えながら、予選タイムのコンマ5秒落ちの速いペースで後続を引き離していった。しかし、この3台のトップ争いを激しく追い上げてきたのが、ポールポジションからスタートした藤岡祐三(NER)だ。藤岡は11周目に1分36秒424というコースレコードをマークしながらトップグループに加わった。激しく順位を入れ換える上位3台と、その後ろにぴったりと張りつく藤岡。残り2周、菊池はトップに立ち、わずかに仲城と加藤を抑え、第3戦筑波以来の2勝目を上げた。仲城のタイトル決定は最終戦に持ち越された。

ライダーコメント

優勝 菊池寛幸: 
ストレートが他の2台より遅く、辛い展開だった。加藤君がいたので、最終ラップの展開はまるで読めなかった。車体セッティングを大幅に変更していい結果が出ている。最終戦へ向け、さらにマシンの煮詰めをしたい。

2位 仲城英幸: 
ブレーキングの安定感に欠けていたので、ストレートで抜いても、コーナーの入口で抜き返された。タイトルを意識しないで、ポイントを取ることを考えて走っていた。これで楽な気持ちで最終戦に臨める。

3位 加藤徹:
久しぶりにトップ争いに加わって、レースを楽しめた。去年は転倒が多かったので、今年は完走を目指して走っていた。特に作戦はなく、行けるところで行こうと思っていた。最終戦はガンガン行きたい。


激感シート

大迫力の「激感シート」で思わず身を乗り出す観戦客

R2-1激感シート情報はこちら


予選

決勝

午前

午後

総合

レポート

125

125

125

125

125

125 SG

超・速報

大会公式レポート

250

250

250

250

250

250 SG

SB/S-NK

SB/S-NK

SB/S-NK

SB/S-NK

SB/S-NK

SB/S-NK SG

| Rd1 MINE | Rd2 SUGO | Rd3 TSUKUBA | Rd4 SUZUKA | Rd5 MOTEGI |
|
Rd6 SUGO | Rd7 SUZUKA | Rd8 TSUKUBA | Rd9 TI-AIDA | Rd10 MOTEGI |
|
PointRanking |





(c)MFJ All Japan Road Race Championship All Rights Reserved.