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R2-1 第10戦(第36回MFJ-GP)
もてぎスーパーバイクレース決勝

1999.11.07(日)
11.10(水)画像掲載


【特別編集】速報版!!

GP125 決勝速報

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レースは菊池寛幸が独走で2連勝。
全日本タイトルは2年連続で仲城英幸が獲得!!

 予選でもダントツのレコードタイムでポールポジションを獲得した仲城英幸が、1ポイント獲得すれば2年連続全日本タイトル獲得という状況で迎えたGP125クラス決勝レース。

 決勝レースは、菊池寛幸の絶妙のスタートで始まった。しかし、オープニングラップの3コーナーで複数台がクラッシュして赤旗が提示される。約30分遅れて始まった再スタートでは、2台が修復が間に合わず出走できなくなった。その再スタートでは予選3番手の中村実がホールショット、続いて菊池、2コーナーで3番手に上江洲克次が上がる。仲城は4番手に付けている。

 レース開始後は混戦模様を感じさせたレースは、3周目を迎えるころから中村、菊池、上江洲の3台が後続を引き離す展開へと変わる。4位以下は、仲城がやや遅れて6位、山本武宏、加藤徹が仲城の前へ出てバトルを繰り広げる。

 レース中盤に入ると、トップの中村、菊池の順位が激しく入れ替わるバトルを展開。上江洲がやや遅れる形となる。4位争いには大きな変化があり、加藤徹が姿を消し、スタートで出遅れた藤岡祐三が4位に上がると5番手の仲城以降を徐々に離し始めていく。レース後半には、中村のマシンが急激にペースを落とし始め、13周目には一気に6位まで順位を落としてしまった。これで単独となった菊池は楽になり、トップを独走。2位争いは上江洲と藤岡で激しく争われる展開に変わっていった。

 その後も2位争いが激しく展開される中、2台の6秒前を走るトップの菊池がややペースを落としながらも順調に走行。そのままチェッカーを受けて今季3勝目を2連勝で飾った。注目の2位争いは、最終ラップのダウンヒルでインを抑えた上江洲は、次のコーナーでややミスをして藤岡との差がなくなり、最終コーナーをサイドBYサイドで立ち上がった。もつれ込むようにして通過したフィニッシュラインは、上江洲が僅かに先だった。4位には中盤以降争いに加わった久保和寛が入っている。仲城は5位に入った結果、2年連続全日本GP125クラスタイトルを決めた。


GP250 決勝速報

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加藤大治郎、怒涛の4連勝。
2位に入賞した松戸直樹が全日本初チャンピオンに輝く!!

 2000年モデルのNSRを持ち込み、テスト時から驚異的なタイムをマークしていた加藤大治郎が、予定通りこれまでのコースレコードを大幅に塗り替えるタイムでポールポジション。今回のレースでは優勝しかない加藤は、予選から好調さを見せる。

 レースでは予選2番手の中野真矢が絶妙のスタート、ホールショットを奪うとトップをキープする。その後に宇川徹、大治郎と続き、スタート後の2コーナーで松戸直樹をかわした嘉陽哲久の順でオーダー。GPライダーが全日本のレースをリードするかと思われたが、2周目に入るストレートで好調の大治郎が宇川をあっさりとパス。2位に浮上するとトップの中野を追い、早くもダウンヒルストレートでトップに浮上する。

 レース前半、大治郎と中野は54秒台前半のタイムで、宇川以下を徐々に引き離しながらバトルを展開。大治郎が優勝した場合、2位がタイトルへの必要条件とする松戸は、嘉陽の後ろ5番手でチャンスを狙う。松戸は今朝のフリー走行で転倒してメインマシンにダメージを受けており、ハンディを背負っている。一方の嘉陽もレース中盤にかけてなかなかペースが上げられず、単独3番手となった宇川との差は徐々に開いていく。

 トップをキープする大治郎と僅差で追う中野との緊張感が切れたのは12周目。3位を走行中の宇川がストレートでスローダウン。そのままピットロードからマシンを戻してしまってからだ。6周目に嘉陽との激しいバトルの末、4位に上がった松戸がこのアクシデントで3位となった後、中野のペースが大きく落ち込んだのだ。13周目以降、見る見るうちに大治郎と中野の差は広がり、それが7秒近くまで開いた18周目、今度は中野がスローダウン。GP最終戦からのマシン到着が間に合わず、馴染んでいないマシンでの参戦は少々無理があったのか。

 これで大治郎は完全に単独での走行となり、2位となった松戸との差は20数秒。残り周回も2周で、もはや誰の目にも結果は明らかだった。結局、大治郎が2位の松戸に27秒以上の差を付けて4連勝。松戸は2位となり大治郎と171で同点となったが、前年度ランキングにより松戸の全日本初タイトルが決定した。嘉陽は3位表彰台に入り、5周目に早くも転倒して姿を消した山口辰也、宮崎敦との激しいバトルを制した中冨伸一を逆転しランキング3位でシーズンを終了した。


SUPERBIKE/SN-K 決勝速報

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やったぜ、玉ちゃん大金星!!
18台ものファクトリーマシンを破り全日本初優勝!!
全日本SBタイトルは、吉川和多留が2度目の栄冠に。

 直接のタイトル争いのライバルだった北川圭一が、前回のTIで転倒負傷、最終戦を欠場したことで、タイトル争いが俄然有利になった吉川和多留。しかし、予選では好調のホンダ勢でもサテライト体制の玉田誠がレコードタイムでポールポジション獲得。

 決勝レースでも好スタートを決めた玉田は、「一緒に走れるだけでボクにとってはスゴイこと」と語る大先輩の岡田忠之を向こうに回し、伊藤真一とともにトップ争いを展開する。4位には予選4番手と後半戦になって調子を上げてきた辻村猛、その後にはスズキで開発を担当する加賀山就臣がおり、この5台でトップ集団を形成。レース序盤の時点で梁明は9番手、吉川は10番手。タイトル獲得のためには、梁は優勝するしかなく、苦しいレース展開となった。

 レース中盤、6位争いの中から柳川明が抜け出してトップ争いに加わる勢いを見せる。その間にもトップの5台は激しく争うが、玉田が一歩リードする中、辻村、岡田と連続して3位に浮上した加賀山が、12周目のストレートで伊藤をパスして2位へと浮上。ファステストラップをマークすると、そのままの勢いで玉田に迫ってきた。岡田も伊藤と辻村を突き放してこの争いを後方から冷静に見る。その間、6位争いの集団が伊藤、辻村に合流し5台に膨れ上がりながら、4位を巡って入れ替える激しいバトルを展開する。

 レース終盤、岡田は何度も加賀山の前に出るが、加賀山も負けてはいない。その機会を利用した玉田はトップを維持しながら初優勝に向けて走り続ける。迎えた最終ラップ、玉田は周回遅れを上手く利用して背後に迫る加賀山を振り切り、念願の初優勝をポールTOウィンで飾った。

 激しくなった4位争いは、梁、吉川、伊藤、芹沢、辻村の順となった。この結果、吉川が94年のスーパーバイク初代チャンピオン獲得以来、2度目の全日本SBタイトルを獲得した。


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