8時35分、公式予選はGP125から始まった。気温が低いためか各車タイムは思うように伸びず、1回目のトップタイムはAグループの岩田裕臣がマークした2分02秒582。2番手はBグループのトップ、井手敏男。2分02秒台をマークしたのはこの2台だけだった。
予選2回目はAグループ走行中から雨がぱらつき始め、タイムアップは難しい状況となった。菊池寛幸、浪平伊織は1回目の予選タイムを更新したが03秒台にとどまった。Bグループ走行時には徐々に雨足が強くなり、タイムを更新するライダーはいなかった。午後からの天候の変化によりグリッドは各グループの頭取りで決定され、岩田が全日本初のポールポジションを獲得した。
「天気予報では午後から雨だと聞いていたので、1本目から柔らかいタイヤを使ってアタックしました。集団にひっかかるなどの失敗もあったし、他のライダーがもっとタイムを出してくると思っていたので、このタイムでポールポジションが取れたことに驚きました。でも初めてのポールなので、やっぱり嬉しいですね」
岩田は金曜日の合同走行でもトップタイムをマークしており、好調な流れを決勝にも持ち込みたいところ。ベテラン勢との戦いになると予想している岩田だが、最後まで食らいついて、最後にはトップでチェッカーを受けるつもりだ。
また、今シーズンから新チーム『TEAM ASPIRATION』を立ち上げた古市右京が自己ベストグリッドの4番手を獲得。同チームへ移籍した仲城英幸は6番手につけ、共にセカンドロウからのスタートとなった。
「チーム代表として仲城さんと一緒にやるのはかなりプレッシャーがあります。仲城さんにはずかしい思いはさせられませんから。でも、ライダーとしては負けるとかっこ悪い。決勝はどんどん攻めて行こうと思っています」と古市。
岩田、井手、菊池がフロントロウ、2列目には古市、浪平、仲城が並ぶ。富沢祥也はGP250とのダブルエントリーにとまどいがあったのか、実力を発揮できず15番手に沈んでいるが、決勝ではトップ争いに絡んでくるはずだ。ベテランと若手が入り乱れた、見応えのあるレース展開となるだろう。
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