●ライダーのコメント
優勝/山本剛大 Team NOBBY
『前回の岡山からエンジンにトラブルがあったんですが、なかなか原因が見つからなくて、どうにもならなかったので、今回は、全てを交換しました。なんとか決勝を完走できるところまでこれたのですが、何も仕上がっていない状態だったので、雨が降ってくれたので差が縮まってよかった。今回は雨のおかげで勝てました。グリッドの位置も悪かったし、あまりスタートは得意ではないのでポジションを下げてしまったけれど、雨は自信があるので落ち着いて徐々に順位を上げていけばいいと思っていました。3番手まで上がったらケンタが見えないところにいたので、これはちょっとキツイかなと思ったけれど、ケンタのペース落ちてきたので、追いつくことができて自分でもびっくりしました。諦めずに走ったのがよかったと思います。今年は4ストのNSFが出てきたので、(2ストに乗っている自分は)ものすごい苦労して、去年より考えることや勉強すること多くて苦しいシーズンでしたが、最後のレースで勝ててよかったです 』
2位・2011チャンピオン/藤井謙汰 F.C.C.TSR Honda
『雨があまり得意じゃないので雨が降り出した時点で、厳しいなと思っていたんですけれど、レースが始まる前に坂田監督に「自信を持っていけばできるから大丈夫」と言われて、鈴鹿は一番自分が走っているコースだし、自信を持って走りました。最初の何周かの段階で後ろを振り返ったら仲城さんが離れていたので、自分のペースが速いんだなと思いました。そのあとも、どんどん離れていったんですけれど、途中からコーナーによってリアが滑るようになってきて、足も痛くて抑えがきかなくなっていました。タケ(山本)が追い上げてきているのは分かっていたのですが、一緒に走れるようなレベルではなかったので、無理せずチャンピオンが獲れる位置を守ってしっかり走ろうと思いました。(来シーズンは世界選手権Moto3出場が決まっていて)ブリヂストンさんとのレースもこれで、しばらくなくなってしまうので、ブリヂストンさんにチャンピオンを渡すことができてよかった。NSFに乗るチャンスを与えてくれたHondaさんのためにも、タイトルが獲れてよかった 』
3位/菊池寛幸 チームウイリー
『土曜日の(マシンの)状態から考えると、完走できる状態までもっていけてよかった。淡々とこなしてたっていう感じですね。(一緒に表彰台に上がったふたりは)ボクにとっては教え子で、まだバイクにも乗れないころから知っている。ケンタやタケ(山本)にバイクの乗り方から教えたのが、ついこの間のようです。その二人がボクを乗り越えて、タケは表彰台のてっぺんに乗ることができて、ケンタもチャンピオンを獲ることができたというのは、SRS-Jの講師をやらせていただいて、すごくよかったなと思う。ボク自身にとってもスクール中心にシフトしてきた甲斐があった。ケンタにとっては、今シーズンは(元)世界チャンピオンの坂田さんがアドバイスしてくれたのが大きかったし、世界一のライダーになろうと思うと、これだけこと細かく分析が必要だというのはケンタも分かったと思う。今シーズン学んだことを生かして、世界で活躍してほしいですね 』 |