今シーズンも最終戦MFJグランプリがタイトル争いの決着の場となった。2レース制で争われたJSB1000クラス。レース1のスタート直前に雨が降り始め、スタートがディレイとなる。ウエットコンディションとなったため、急遽フリー走行が設けられる。再びスタート進行が行われ、全車レインタイヤでレースがスタートする。
ホールショットを奪ったのは、2番手グリッドからスタートした加賀山就臣。ポールポジションの秋吉耕佑、中須賀克行、柳川明、高橋巧、芹沢太麻樹、出口修と続いていく。オープニングラップのヘアピンでは、秋吉が加賀山のインを突きトップに浮上。後方では、柳川が中須賀をかわすが、中須賀がシケインで抜き返しホームストレートに戻ってくる。トップをいく秋吉は、ペースを上げ、2番手以下を引き離しにかかる。これを追いたい加賀山だったが、雨が回復方向と見込んでおり、思うようにペースを上げられないでいた。その背後には、柳川と中須賀が迫り、5周目の200Rで柳川に、シケインで中須賀にかわされてしまい、4番手にポジションを落としてしまう。その後、柳川と中須賀の2番手争いが激しくなり、何度もポジションを入れかえながら周回を重ねていく。そのバトルも10周目の130Rからシケインへのブレーキングで柳川をパスした中須賀が前に出て勝負あり。中須賀は、ファステストラップをマークしながら秋吉との差を詰めていくが、秋吉が逃げ切りトップでゴール。高橋が5位となったため、レース1で秋吉の2年連続チャンピオンが決定した。
レース2も加賀山が好スタートを見せ、ホールショットを奪い、秋吉、中須賀、柳川、出口、高橋、芹沢と続いていく。オープニングラップの2輪シケイン立ち上がりの200Rで、秋吉が加賀山をかわしてトップに立つ。その直後、スプーンカーブで中須賀が転倒を喫してしまい、早くも戦列を離れてしまう。秋吉は、再び独走態勢を築くべくペースを上げ、これに加賀山がついていくが、ジリジリと離されてしまう。秋吉は、フルウエットながら2分18秒台という驚異的なタイムを記録。4周目に2分18秒523というファステストラップをマークすると、独走態勢を確立する。加賀山も2番手単独走行となり、その後方では、高橋と柳川、芹沢の3台が3番手争いを繰り広げていた。レース終盤に入ると、芹沢がバックマーカーにひっかかり、やや遅れ、3番手争いは、柳川と高橋の一騎打ちとなる。11周目の130Rでは、高橋が柳川のインを突くが、立ち上がりで柳川が前に出る。そしてファイナルラップのダンロップコーナーからデグナーカーブへの進入で高橋が柳川をかわして3番手に浮上する。その直後のスプーンカーブで柳川は痛恨の転倒。これで3番手争いは高橋に軍配が上がる。
秋吉は、レース2も独走で制しダブルウインで2011年シーズンを締めくくった。加賀山は、2位に入りランキング4位となった。高橋が3位でチェッカーを受け、芹沢が4位、出口が5位と続き、柳川は、再スタートし、6位でゴールしている。 |