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MOTEGI SUPERBIKE RACE


JSB1000

文部科学大臣杯 2011年 MFJ 全日本ロードレース選手権シリーズ第3戦 SUPERBIKE RACE in MOTEGI
主催:ツインリンクもてぎ(4,801m)
決勝レポート
DATE:2011-7/3
■開催日/予選:7月2日(土)、決勝:7月3日(日)  ■天候/予選:・ドライ 決勝:晴時々曇・ドライ
■開催場所/栃木県・ツインリンクもてぎ(4,801m) ■観客数/予選:7,000人・決勝:9,000人

秋吉耕佑が驚速のダブルウイン!

 ツインリンクもてぎにとって、東日本大震災からの復活レースとなった第3戦。レース1は、セカンドグリッドから絶妙なクラッチミートを見せた加賀山就臣がホールショットを奪い、秋吉耕佑、中須賀克行、高橋巧、柳川明、今野由寛と続いていく。このスタート直後の1コーナーでは、徳留和樹がコースアウト。最後尾からの追い上げを余儀なくされる。

 加賀山は、スタートダッシュをかけ、このペースについていけたのは、秋吉のみ。オープニングラップから、この2台が3番手以下を引き離し、早くも一騎打ちの様相を呈す。そして3周目の90°コーナーで、秋吉が加賀山をかわしてトップに浮上。ここから秋吉は、さらにペースを上げ、1分49秒台に入れてくる。加賀山も意地を見せ、1分49秒台に入れ、ピタリと秋吉をマーク。しかし、秋吉が、7周目にこのレースのファステストラップとなる1分49秒636をマークすると、ジリジリとその差は開いていく。逃げる秋吉を必死に追う加賀山だったが、9周目のS字コーナーで痛恨のスリップダウン。トップ争いから脱落してしまう。加賀山の転倒で、トップ独走状態となった秋吉は、そのままゴールし、優勝を飾った。2位に高橋、3位に中須賀が入り表彰台に上がった。柳川が4位、出口が5位でゴールし、転倒後再スタートした加賀山が6位に入賞した。加賀山は、転倒した際、マシンを離さず、エンジンを止めなかったため、驚異的な速さでコースに復帰。見事、15ポイントを獲得した。以下、今野由寛、東村伊佐三、最後尾から追い上げた徳留と続いた。

 レース2も加賀山も好ダッシュで始まった。秋吉、中須賀、高橋、柳川、出口の順で1コーナーに入っていく。3コーナーでは、柳川が高橋のインを刺すが、クロスラインとなり4コーナーで、高橋が再び前に出ていく。トップ争いは、再び加賀山と秋吉の一騎打ちとなっていくが、4周目の1コーナーで秋吉が加賀山をインからかわすと、またもトップを快走。加賀山を引き離していく。その加賀山の背後には、高橋が追い付いてくる。9周目には、完全にテールtoノーズとなり、高橋が加賀山との勝負ポイントを探る。そして13周目の1コーナーで高橋が加賀山のインを突き、2番手に浮上するが、加賀山も5コーナーですかさず抜き返す。

 秋吉は、危なげない走りでチェッカーフラッグを受け、ダブルウイン。開幕戦から3連勝を飾った。一方、2位争いは、加賀山が高橋を抑えきりチェッカー。以下、柳川、出口、徳留が単独走行で続いた。8位には、ドゥカティを駆る須貝義行が入り、今野、清水郁己、藤田拓也、須磨貞仁、北口浩二、澤村元章、戸田隆と続いた。。


[RACE1]
優勝/#1 秋吉 耕佑 F.C.C.TSR Honda

『簡単なレースではなかったですね。あのまま加賀山選手と一緒に走っていたら、ボクが転倒していたかもしれません。何度も転倒しそうになりましたから。予選並みのタイムで(決勝も)走ると言っていたので、有言実行でいきました。路面状況が、どんどん悪くなってきて、レース終盤は、タイヤのグリップも落ちてきたので、完走できるように走りました。完走できてよかったですね』

2位/#634 高橋 巧 MuSASHi RTハルク・プロ
『最初で(トップに)離されてしまった。トップに追い付いていきたかったけれど、ペースを上げられず最後まで引きずってしまった形です。この暑さは、タイヤには厳しかったですね。レース2は、少しでも改善して攻めていけるようにしたいですね』

3位/#21 中須賀 克行 YSP RacingTeam with TRC
『厳しいレースでした。ウイークを通して、なかなかトップグループには、アベレージタイムでも追い付けない状態だったので、難しいと思っていましたが、予想していたよりキツかったですね。もう少し(トップに)食らいついていけるかと思っていたのですが…。レース2に向けて、少しでもよくできればいいですね』

 

[RACE2]
優勝/#1 秋吉 耕佑 F.C.C.TSR Honda

『レース2は、アベレージを考え直して、1分49秒入れるのは、控えようと思っていた。温度が上がり、最後までもたないのは分かっていたので、攻めないで、なるべく温存しました。オープニングラップは得意な方じゃないので、マージンを取って見ていました。トップに立ってからは、一気に差を広げようとは思っていませんでしたが、マシンやタイヤのコンディションに合わせたペースで走りました。Hondaを始め、チームのサポートに感謝します』

2位/#71 加賀山 就臣 Team KAGAYAMA
『開幕戦鈴鹿に比べれば、マシンも仕上がってきていましたが、まだ足りない部分がありましたね。中でも、ブリヂストンタイヤの特性を、まだ理解していない。レース1では、転ぶ数周前から急にスライドが多くなっていたので、レース2では、その反省を生かしてタイヤを使いすぎない走りを心がけました。トップには離されてしまい悔しいですが、頭を切り換えて2位を守ることに集中しました』

3位/#634 高橋 巧 MuSASHi RTハルク・プロ
『スタートは失敗したわけではないですが、今回も序盤のペースが課題でした。中須賀さんを抜いて、加賀山さんに追い付いたのですが、抜くまではいけませんでした。最後に仕掛けようと思っていたら、バックマーカーが多く離れてしまったので、仕掛けられずに終わってしまいました。秋吉さんとの差が離れてしまっているので、次回からは、離されないように勝負していきたいです』


JSBレース   決勝第1レース決勝スタート。#71が絶好のスタートを決める
   
JSBレース   3周目に秋吉耕佑がトップに立つと、加賀山就臣が転倒した後は完全に独走で優勝した
   
JSBレース    
     
JSBレース   優勝/秋吉耕佑(中)、2位/高橋 巧(左)、3位/中須賀克行
   
JSBレース   決勝第2レースでも、加賀山就臣が好ダッシュを見せた。
     
JSBレース   しかし、秋吉耕佑は序盤にトップに立ち、その後は後続との差を広げる
     
JSBレース   優勝/秋吉耕佑(中)、2位/加賀山就臣(左)、3位/高橋 巧
     
JSBレース   第2レースの表彰では、福島二本松のスパークリングシャンパンによるシャンパンファイトが行なわれた。秋吉耕佑はこれで開幕から3連勝となった。
   
Photo:H.Wakita(c)
 
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